緊張の新人研修も残り1週間に迫っていた。
企画課に配属される私と…和也くんは
プレゼンについて今日から本格的に学ぶことになっている。
大橋「どんな風に教えてもらうんやろ〜」
あなた「そうだね。」
大橋「スパルタやったら無理や。」
あなた「私も笑」
トントン、ガチャ
『はい、企画課の後輩たちやほ〜』
和也くんとくだらない会話をしていると
プレゼンを教えてくださる方が来た…って、
あなた「え、西畑さん!?」
西畑「うん、西畑さん。」
あなた「え、なんで、なんでですか?」
西畑「俺、先輩やし、優秀やから…?」
あなた「…自画自賛じゃないですか。」
西畑「ごめんごめん笑」
プレゼン教えてくださるの西畑さんか〜。なんか嬉しい。
でも、西畑さんは聞いたところによると本当に優秀らしいし、
これは有意義な時間になりそう。
そう思っていたのも束の間
西畑「………ということでプレゼンで大事なのは聴き手に行動してもらうこと。
これめちゃくちゃ大事や。大橋、やってみろ」
大橋「…え?えーっと…何をどう?」
西畑「…なら桜井」
あなた「いや、え、何をですか…?」
西畑「…は」
え、に、西畑さん…
お、思ってたのと違う〜(汗)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。