第226話

二百十二話
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2023/11/19 04:00
花園 あなた
渚、ちょっと待って!


帰り道、渚の後ろ姿を見つけて私は走った。

私の声が届いたのか、渚はこちらを振り向き立ち止まってくれた。

潮田 渚
あなた、どうかした?
花園 あなた
これ、借りてたやつ
花園 あなた
返すの遅くなっちゃってごめんね


持っていた紙袋を渡すと、渚は不思議そうに中身を覗いた。

潮田 渚
…あ、これって


紙袋の中身は、暗殺合宿で渚が私に貸してくれた半袖パーカー。

忘れていたとでも言いたげな表情でこちらを見ていた渚は、優しく笑った。

潮田 渚
洗濯してくれたんだ
花園 あなた
助けてくれたし、貸してくれたから
花園 あなた
洗うのが礼儀かなって思って


ありがとうの気持ちも込めてニコリと笑うと、渚は「わざわざありがとう」と優しく笑ってくれた。

花園 あなた
途中まで一緒に帰ろ!


渚の横に立つ私に合わせて、歩を進めていく彼の後ろをスクールバッグを肩にかけ直して私も着いていく。

他愛もない話をしながら帰るこの時間が私は大好きだ。

この幸せな時間がいつ消え去ってしまうか分からない。

だから、この一時を大事に大事に、存在するはずもない神様なんかにお願いしながら過ごしてきた。

でも、いつだって神様は私の味方なんかをしてはくれない。

花園 あなた
どうしたの?


突然立ち止まった渚に合わせて、私も足を止めた。

コンビニを擬視する渚の表情は、どうしてとでも言いたげに目を見開いていた。

不思議に思い私も見てみると、コンビニの窓に貼り付いた1枚のチラシが目に入った。

内容は、よくある下着ドロの話。

それが普通の下着ドロであれば、「怖いね」の一言で済んでいたかもしれない。

だが、書かれている犯人の特徴が黄色い頭の大男。

ヌルフフフと笑い、現場には謎の粘液を残す。

決定付ける言葉は、巨乳専門。

言い逃れ出来ないほどに、殺せんせーと見た目、特徴が一致している。

花園 あなた
嘘…こんなの絶対嘘
潮田 渚
あなた……
花園 あなた
だって…だって殺せんせーがこんな事するはずないもん


ねぇ、そうでしょ?

先生がそんな事するはずない。

お願いだから、嘘だと言ってよ────。





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実は私、昨日誕生日を迎えました!🎉

この作品で二度も誕生日を迎える事ができるとは思っていませんでした!(途中で飽きて投稿停止すると思っていました笑)

皆さんの温かいコメント、いいねやお気に入りのおかげで続けられています。

夢主ちゃんの性格が変わっていたり、内容がごちゃごちゃしていたり、キャラ崩壊しているところもあると思います。

こんなどうしようもない小説をここまで読んでいただき本当にありがとうございます🙇‍♀️

こちらの小説が完結するまで、これからもよろしくお願いします!

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