第222話

二百十八話
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2023/10/25 08:44
シルバーウィークも空け、烏間先生の訓練もかなりハードなものになってきた。

今回の体育の授業はフリーランニングを徹して暗殺ケイドロ。

追いかける警察役は烏間先生と殺せんせーの二人。

一時間以内に私達全員を逮捕タッチできなかった場合、殺せんせーが烏間先生の財布で全員分のケーキを買ってきてくれるそう。

まぁ、言うまでもなく烏間先生は拒否していたのだが…。

そのかわり、全員捕まったら宿題が二倍になる。

最初に追うのは烏間先生のみで、殺せんせーは校庭の牢屋スペースで待機し、ラスト一分で動き出す。

というルールらしい。

緊張感がありつつ、私達も全力で楽しめる最高の訓練。

烏間先生は少し不満に思っているところもありそうだが、ツクツクボウシの鳴き声と共に訓練ゲームが開始された。

杉野 友人
ケイドロとかなつかしーよな!
杉野 友人
こんな広いフィールドで高さも使ってやれるなんてワクワクするわ!!


烏間先生は私等が訓練に飽きない工夫を凝らしてくれるし、殺せんせーはそれを利用して私等の興味を引く遊びをする。

実はあの二人、良いコンビネーションをしているのではないかと密かに思っているのだ。

暗殺側と標的ターゲットじゃなきゃ、意外にも気の合う友達になっていたかもしれない。

花園 あなた
私、何気にケイドロ初めてかも
杉野 友人
まじか!?
杉野 友人
ケイドロやった事ないとかめずらしいな


会話を弾ませながら遠くへと逃げていると、スマホから律の声がした。

自律思考固定砲台
ビッチ先生ぇアウトぉー!


律の言葉に、カエデちゃんはスマホを握り締めながらプルプルと震えだした。

茅野 カエデ
やばい、どんどん殺られてく
茅野 カエデ
殺戮さつりくの裏山だ
潮田 渚
逮捕じゃなかったっけ
花園 あなた
流石烏間先生だね


周りの音に注意しながらも、どう逃げようか考えていると一つの案を閃いた。

花園 あなた
ケイドロのルールあんまり把握できてないけど、確か普通のおにごっこと違ったよね?
杉野 友人
そうだ!!
杉野 友人
牢屋の泥棒にタッチすれば解放できる!!
杉野 友人
さっさと助けて振り出しに戻してやるぜ!


嬉しそうに崖へと登っていく友人君にカルマは苦笑いを浮かべた。

赤羽 業
…バカだね〜、杉野は
花園 あなた
え?
赤羽 業
ラスト一分まで牢屋の前から動かないって言ってたじゃんよ


カルマのその言葉で、私は全てを察した。

赤羽 業
誰があの音速タコの目を盗んでタッチできるよ
赤羽 業
できる位ならとっくに殺してるって
花園 あなた
た、確かに〜…


この二人のコンビが無敵すぎて、打つ手なしの状況に私まで苦笑いが浮かんでくる。

最強の生物と最強の人間が私等の宿題を増やすために襲って来ると考えると、もはや笑いまでも込み上げてきてしまった。



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この小説読み返してたんですけど、1話とかそこら辺の初期?に書いてたお話が台本書きだし語彙力ないしで流石に頭抱えました笑

今も決して語彙力があるわけではないんですが、気に入らないので時間がある時に書き直してみます。

機会がありましたら是非見返してみてください!

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