テレビとか、ドラマとかなら、
現実じゃないのならこれはきっと助かってる
だけど。
倒れてきた柱は私の左の太股に直撃
炎に焼かれて凄く熱を帯びている
ごめん、赤音ねぇちゃん、
私は痛みに耐えながらも柱を退け
再び赤音ねぇちゃんを抱える
痛みと熱さでトギレトギレになりながらも必死に声をだす
そんな体で、さっきよりも少し大きい声で話す赤音ねぇちゃん
足は火傷そして赤音ねぇちゃんを抱えてるからか、全然前には進んでない
ドサッ
流石に限界がきた、
既に意識が無くなった赤音ねぇちゃんに呼び掛けて
一緒に逝こう…
そして私も目を閉じた。
い
おー…
あなた~
起きないなぁ、
あれ、ここはどこだろ。
凄く綺麗な花畑
辺りは1面茜色の花でうまってる
そして、
少し赤音ねぇちゃんの声が響いて聞こえる
さっきまでの記憶が私には鮮明に残ってる
死んじゃったのかぁ、
ココといぬぴにお別れ、したかったなぁ
笑顔なのになんか
凄く切なそうな顔をして私をみる
私に背丈を合わすためにしゃがんだかと思えば
ここは天国でこれからずっと赤音ねぇちゃんと暮らすんだもん
私は赤音ねぇちゃんの白くて綺麗な手に引かれて
花畑の奥にある花畑同士を繋ぐ橋までくる
首を横に軽く振って
私の背中を押す
振り替えって茜色に染まる花畑へと戻る赤音ねぇちゃん
凄く冷たく突き放されて
私は怖くなる
どんどん遠くなっていく赤音ねぇちゃんを
私は追いかける事が出来ずに橋の前で止まっていた
私は橋に手をかけ一歩一歩ゆっくりと歩いていく
最後の一歩を踏み出せば橋を渡り終える
はやくココ達探そ…。
そーおもって一歩を踏み出した瞬間
私の目の前は見たことのない天井と
ピッピッピッピッという聞いたことのない定期的な音が聞こえてくる
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新作!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。