第30話

30話💰️
11,293
2021/09/17 01:57




テレビとか、ドラマとかなら、



現実じゃないのならこれはきっと助かってる





だけど。



過去のあなた
い"ぁぁぁぁぁあッッ!!


倒れてきた柱は私の左の太股に直撃



炎に焼かれて凄く熱を帯びている




過去のあなた
あぁぁあっ"!!
赤音
赤音
あなた、あなたっ!


ごめん、赤音ねぇちゃん、





私は痛みに耐えながらも柱を退け




再び赤音ねぇちゃんを抱える


過去のあなた
だい、じょぶ、はやく、はやくここをでよう、


痛みと熱さでトギレトギレになりながらも必死に声をだす



赤音
赤音
もう、いいよ、あなた…
過去のあなた
喋んないで、!


そんな体で、さっきよりも少し大きい声で話す赤音ねぇちゃん



赤音
赤音
…お姉ちゃん困らせちゃ駄目なんだぞ、(ニコッ
過去のあなた
絶対に置いてかないからっ、!

足は火傷そして赤音ねぇちゃんを抱えてるからか、全然前には進んでない













過去のあなた
ッぁ、




ドサッ





流石に限界がきた、





過去のあなた
ごめ、赤音ねぇちゃん、…
過去のあなた
もう、無理かも…(ニコッ


既に意識が無くなった赤音ねぇちゃんに呼び掛けて





過去のあなた
1人は、寂しい…から、





一緒に逝こう…
















そして私も目を閉じた。






















おー…



あなた~






起きないなぁ、


赤音
赤音
『こら。寝坊助』(ブニッ
過去のあなた
ふぁっ、
赤音
赤音
『あ、やっと起きた』
過去のあなた
んん、赤音ねぇちゃん…?
赤音
赤音
『おはよ』



あれ、ここはどこだろ。




凄く綺麗な花畑



辺りは1面茜色の花でうまってる




そして、
赤音
赤音
『綺麗だねぇ~』


少し赤音ねぇちゃんの声が響いて聞こえる




過去のあなた
ここ、天国かな。笑


さっきまでの記憶が私には鮮明に残ってる




赤音
赤音
『ふふ笑笑』
赤音
赤音
『どーだろう。』



死んじゃったのかぁ、




ココといぬぴにお別れ、したかったなぁ

赤音
赤音
『あなた、もう時間ないからさ』
過去のあなた
え?なんの時間?
赤音
赤音
『……いつか分かる!』
過去のあなた
なにそれ笑笑



笑顔なのになんか



凄く切なそうな顔をして私をみる











赤音
赤音
2人の事、頼んだぞ!(ニコッ
私に背丈を合わすためにしゃがんだかと思えば





過去のあなた
なにいってんの…笑笑
過去のあなた
もう私死んじゃったし
過去のあなた
2人の元には戻れない



ここは天国でこれからずっと赤音ねぇちゃんと暮らすんだもん




赤音
赤音
大丈夫。まだ間に合うよ(グイッ
過去のあなた
わっ!



私は赤音ねぇちゃんの白くて綺麗な手に引かれて



花畑の奥にある花畑同士を繋ぐ橋までくる





赤音
赤音
さ!ほら渡って
過去のあなた
え、赤音ねぇちゃんも行こ!
過去のあなた
あっちの花畑凄く綺麗だよ!
赤音
赤音
………ううん。行かない


首を横に軽く振って



私の背中を押す



赤音
赤音
2人が待ってるから早く行って
赤音
赤音
私はこの茜色の花畑に居るよ(ニコッ



振り替えって茜色に染まる花畑へと戻る赤音ねぇちゃん



過去のあなた
あ、まってよ!私も行く!
赤音
赤音
着いてこないで
過去のあなた
ぇ、



凄く冷たく突き放されて





私は怖くなる



赤音
赤音
ばいばいあなた




どんどん遠くなっていく赤音ねぇちゃんを




私は追いかける事が出来ずに橋の前で止まっていた


過去のあなた
この橋の先にココといぬぴいるのかな、


私は橋に手をかけ一歩一歩ゆっくりと歩いていく










最後の一歩を踏み出せば橋を渡り終える






過去のあなた
なんか、こわいよ…




はやくココ達探そ…。








そーおもって一歩を踏み出した瞬間








私の目の前は見たことのない天井と







ピッピッピッピッという聞いたことのない定期的な音が聞こえてくる











乾 青宗
乾 青宗
あなた!





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