第5話

episode4
9
2018/06/16 23:22
翌朝、隆弘の下駄箱に1枚のメモを入れた。
『 今日の放課後、屋上で待ってます。』


たったこれだけの文章を書くのに1時間もかかってしまった。
授業が全て終わり、放課後になった。
宇野実彩子
あなた!
頑張ってね!
きっと上手くいくよ!
あなた

ありがとう

そう言って私は屋上に上がった
隆弘side
與真司郎
みんなー
帰ろーやー
ってあなたちゃんはー?
宇野実彩子
なんか、用事があるみたいよー
西島隆弘
(あなたも用事があるんだな。真司郎には悪いが今日は断ろう。)
西島隆弘
わりー
俺も用あるから先帰ってて
與真司郎
えー
にっしーも用事あんのー?
宇野実彩子
真司郎!
私たちは帰るよ!
じゃあ、にっしーばいばーい
西島隆弘
じゃあな
そう言って2人を見送った
西島隆弘
これ、誰からなんやろ
朝、学校に来た時に靴箱に入っていた1枚のメモ。

『今日の放課後、屋上で待ってます。 』
書いてあるのはたったこれだけで、送り主の名前も無い。
西島隆弘
まぁ、とりあえず行ってみるか
俺はそう思い、屋上へ続く階段を駆け上がった。

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