だ、だいちくん…
昨日あんなことしてきたのに…
まさか忘れてる?!
『10時に駅前集合で』
とたなっちから昨日LINEが来た。
私はけっこう早めに着いたはずなんだけど…
もうたなっちがいました。
うわあ…
いつも私服見てるけど
今日はフィルター入ってるのかくらい
かっこよく見える…///
物陰からこっそり見てたら
たなっちと目が合ってしまいました。
朝早くから色々準備してよかった〜…
不意に手を繋がれて
たなっちは何も言わずに歩き始めた。
そんなたわいもない話をしてると
あっという間に映画館についてしまった。
2人でチケットを買いに行くと
たなっちは私の分まで払ってくれた。
ポップコーンとかも
たなっちが払ってくれた。
中に入り上映され始めた。
いつもよりたなっちとの距離が近くて
映画に集中できないよ…!
〜〜〜〜〜
その後も一緒に色々回って
夜遅くに家に着いた。
お風呂につかってでると
ドライヤーを持ってたなっちが待っていた。
たなっちが器用に髪を乾かしていく。
すぐに乾かし終わった。
最後に頭を優しく撫でられ
たなっちはお風呂場へと向かった。
…全然たなっちの気持ち気づかなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。