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第11話

第11話「victory」
期日まであと18時間、
時刻は午前5時00分
里津花の喫茶店、奥の部屋

大)これがツキノジュエル、凄いな。

テーブルに置かれたツキノジュエルに
素直に感嘆する。

翼)それで、無事に脱出したんだ。
ちゃんと全部説明してもらうからな、志季。
いや、「V」と呼んだ方が良いか?

志)ここまでくれば流石にバレるかw
そうだ、お前たちに依頼した「V」は俺だ。

里)志季が「V」だとして、なんでこんな遠回しな依頼の仕方をしたの?わざわざ自分も参加するなんて。

志)シナリオとして必要だったからな。
それに詐欺師なのも本当だ。

翼)んで、ツキノジュエルを狙ったのは?
志)それは必要だったんだ、どうしてもな。
大)その理由は教えてもらえるのか?
志)もちろん、まだ時間には早いから少し休んでくれて構わない。

里)時間?
志)病院の面会時間だ。

・・・・・

期日まであと15時間
時刻は午前9時00分
警察病院の個室病棟、
102号室の廊下

翼)病院って、警察病院かよ。
志)そうだ、言ってなかったか?
翼)聞いてねーよ!(小声で)

里)お見舞いなら花とか持ってきた方が良かったかな?
志)気にしなくて良い。
大)誰に会うんだ?

志)本物の「V」だ。

・・・・・

期日まであと15時間
時刻は午前9時00分
警察病院の個室病棟、102号室

ガラッと病室の扉を開けて

志)起きてるか、爺さん。

ベッドで眠る人物へ声をかける

V)はっ、起きてるよwしー坊。
翼)ブフッ!?(ツボる)

志)いい加減、子供扱いはやめてくれ。
V)人を年寄り扱いするからだ、それで?そちらさん達はお仲間だなぁ。

里)初めまして。
大)どうも。
翼)Ciao!

V)賑やかで良いw それで今日は何しに来た?
志)アンタの最終課題の成果だ。

ベッドの上にツキノジュエルを投げる

V)これは...遂にやったかw 志季!はっはっはw

翼)ちゃんと説明しろって。
志)ツキノジュエルは「V」の出した
プロファイリングの最終課題だった。

里)プロファイリングとツキノジュエルにどんな関係が?

V)ツキノジュエルはただの目的、重要なのはその過程さw 見たんだろう?志季のシナリオを。

大)小説の事か。
V)相変わらず小洒落た書き方してんなぁ、まぁその小説よ。完璧なシナリオはプロファイリング無しに書くことは出来ないからな。

翼)なんで?

志)シナリオに組み込む人間の事を知らなければ完璧なシナリオは書けない、その人間がどう行動するのか正確に読み解かなければシナリオは成立しない。

里)それで、プロファイリング。
って、俺たちはいつからされてたの?
志)赤い封筒を送る前で、少なくとも1ヶ月だな。
翼)そんな前から!?
大)普通に怖いな。

V)こいつは人に頼らねーからなw
翼)あ、それは分かる。
志)もういいだろう、課題は合格か?

V)ああ、合格だwギリギリだがなw
くれてやるよ!もう捨てた名だ...

志)有り難く、それじゃもう行くとするか。
里)失礼します。
翼)元気でね。
大)...(頭を下げて)

志季が最後に病室から出ようとした時、

V)志季!
志)ん?(振り返って)
V)いい仲間は出来たかよ?
志)ああ、最高の仲間だ。
(笑って立ち去る)

4人が去った病室で、

V)お前なら、俺みたいにはならないだろうよ。孤独に負けた俺みたいにはな..志季。

つづく