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第10話

第10話「escape」
期日まで23時間45分、
時刻は午前0時15分
埠頭沖、航行中の船内、廊下

孝)まだ見つからねぇのか!!
黒服)す、すみません!!
孝)くっ、オークション迄に何としても見つけ出せ!!ここは海の上、逃げ場は無いんだ!!

船内をくまなく探す黒服たち、
客室も例外では無い
志季たちの潜んでいる客室の側まで足音が聞こえて来ていた

大)はぁ、やるしか無いか。
志)脱出手段は用意してある、貨物室まで行ければいい。

里)廊下は黒服だらけだよ。
翼)まぁ、そうなるよな。

大)この部屋に黒服が来たら部屋を出る。
翼)来てから?
大)少しでも数を減らす。

その時、バン!と勢いよくドアが開かれる

黒服)キサ...ふぐっ!

黒服が声を上げようとしたよりも早く
大は黒服の口を塞ぐと鳩尾に重たい一撃、

ドサッと黒服は崩れ落ちた、、

翼)うわぁ、痛そうw
大)行くぞ。

廊下へと出る

志)貨物室は船尾の一番下だ。
大)なら左側だな。

そのまま左側へ走り抜ける、ここは客室フロアなので貨物室まで2階分下りなければならない

黒服)いたぞ!船尾の方向だ!!

黒服の声に仲間が増える

里)増えて来たよ!
大)分かってる、こっちだ!

通路を右に曲がる

志)この先は、厨房だぞ。
翼)何、料理でもつまみ食いすんのかよ⁈

バンと厨房への扉を開けると飛び込む

コック)な、何だアンタたち!!

大)食材用のエレベーターは!
(凄い剣幕で)
コック)み、右奥の部屋に!!

大きな客船、その厨房となれば大量の食材を運び込む必要がある
この船も例外ではなく、食材用のエレベーターがあった
行き先は貯蔵庫、貨物室の横である

右奥の部屋に入るのと同時に黒服たちが厨房へ入って来た

黒服)いたぞ、逃すな!!

食材用のエレベーター前、

大)早く乗れ!
(エレベーターの扉を開けて)

志)こんな物があるとはな、知らなかった。
翼)いいね、スパイみたいでw
里)似たようなものでしょ、俺たちも。
(乗り込む)

バン!(勢いよく扉が開く)

黒服)動くな!(銃を構えて)

しかし、すでにエレベーターは下へ

志)よく知っていたな。
大)普通に運送屋で働いてて知ったやつだ、
大きい船ならあると思った。
里)なるほど。

翼)でも厨房の場所なんてよく知ってたな?
大)船内の案内看板に書いてあるだろ。
翼)あっても普通、厨房まで確認しないって。
大)経路を覚えるのが癖なんだよ。

志)運び屋のか?
大)いや、むしろ配送業の方。
バイク便とかは経路を覚えた方が速いんだ。

などと話しているうちに貯蔵庫へ

大)まだ下まで追っては来てないみたいだな。
志)ならこのまま貨物室まで行くとしよう。

・・・・・
期日まで22時間55分、
時刻は午前1時05分
埠頭沖、航行中のこの船に近づく船

警)水上警察だ!そこの客船止まりなさい!

何隻もの船がこの客船を挟むようにはしる

孝)水上警察だと、何で...志季の仕業か!!
黒服)どうしますか、頭!
孝)仕方ない、船を止めろ!

ゆっくりと客船が止まる、
それと合わせて水上警察が船に乗り込んで来る

孝)これはこれは、警察の方がこの船に何用で?
警)この船で不当なオークションが開催されるとのタレコミがあった。船を改めさせて頂きたい。(令状を見せながら)
孝)オークション?まさか、今日は店のお得意様を呼んで船上パーティーをしていただけですよw
警)それはこちらで判断する。船内をくまなく調べろ!
捜査官)はい!


・・・・・

期日まで22時間25分、
時刻は午前1時35分
埠頭沖、停泊中の船内、貨物室

揺れがなくなり船が停止する

志)ようやく来たようだな。
翼)何が?
志)水上警察だ、呼んでおいた。
里)それは、準備がいいね。
大)それで、脱出手段は?

志)ああ、ここにある。

バサァと貨物室の端にあったカバーを外す
そこには二台の水上バイク

大)なるほど、それに乗って逃げるのか。
志)大なら運転できるだろう?
大)ああ。
志)俺と大で運転する、お前達は後ろに乗れ。
里)良かった、運転しろなんて言われたらどうしようかと思ったw
翼)んじゃ、警察に見つかる前に逃げるか!

水上警察の目を誤魔化し
彼らは客船からの脱出に成功するのだった



つづく