直ぐに救急車で搬送され
- 病院
治:……
( あなたの眠るベッドの横で手を握り座っていて )
あなた:……
( 鼻カニューレをつけ,頭には包帯を巻いて眠っていて )
侑:……サム,そろそろ面会時間終わるで
治:……泊まってく
侑:……医者は脳に異常も見られんし時期に目覚める言うてたやろ
治:……俺が階段から落ちた時もそう言われてたんやろ
侑:……!
治:……それに" 今現在は "異常が見られないって言うとった
侑:………
治:……あなたもこんな気持ちやったんやな……
侑:え?
治:……俺が階段から落ちて病院にいる時……目が覚めるまではあなたもこんな気持ちやったんよな……
侑:……せやな
治:……それに加え,もしまた記憶が……っていう不安が俺にはある
侑:……もし記憶を失ってたとして
治:…?
侑:お前はどうするん?
治:え……?
侑:……あなたはお前を好きにさせたで
治:……!
侑:…お前はちゃうの?
治:……せやな
侑:?
治:……そう考えるとあなたってすごい強いんやな
侑:え?
治:……俺も好きにさせたる,せやからはよ戻ってこい
( 優しく唇を重ねて )
あなた:……ん……
( ゆっくりと目を開けて )
治:……!あなた……!
あなた:ん……ここは……ぃッ……
( ズキンッと頭が痛めば顔を顰めて )
治:…!大丈夫か……?
( 優しく頭に手を添えて )
あなた:……!治くん……?
治:……せやで( 安心したように微笑んで )
あなた:侑くんも……どうして……?
侑:自分,階段から落ちたんやで
あなた:………あ…!( 思い出して )
治:平気か…?痛むよな……( 眉を下げて )
あなた:……
( 治の頬に手を添えて )
治:……?
あなた:心配掛けちゃったね……( 眉を下げて微笑んで )
治:……馬鹿心配したわ
( 手に手を重ねて )
あなた:……あのこと思い出しちゃった?
( 全てを見透かしたように話して )
治:おん……でも
あなた:?
治:……例え記憶を無くしてても俺はまたあなたを好きにさせるから
あなた:……!そっか( 微笑んで )
侑:ほなあなたも目ぇ覚めたし,時間やし帰るで
治:おん……また明日来るからな
あなた:あ…!
治:?どないした?
あなた:治くんちょっと…
( 手招きして )
治:?
( 誘導されるままに顔を近付けて )
あなた:( チュッとキスをして )
治:……!
あなた:…ハッピーバレンタイン( 微笑んで )
治:…!
あなた:大好きです( 柔らかくと微笑んで )
治:……!俺は愛しとる
( もう一度唇を重ねて )
- 翌日
治:おい
男子:ッ!?
男子:み,宮ッ……!!
治:お前らよなぁ?
男子:ご,ごめんなさッ……
治:謝れば済むとでも思っとるん?
男子:ッ!!
治:あなた痛かったやろなぁ……何で巻き込まれてあなたが怪我せんといけんのや?
男子:ッ……
ガンッ
男子:…ッ!?
治:……何か言えや
( 男子の顔の真横の壁を殴り )
男子:ご,ごめん…!!
治:…謝る相手ちゃうよなぁ?
男子:え……?
治:お前が怪我させた相手は誰や?俺か?
男子:……遠藤さんです……
治:………あなたが退院して俺と一緒にいる時に謝りに来い,ええな
男子達:は,はいぃ…!!
結々:……怖
角名:あなたのことになるとねぇ
結々:あんな感じなん?
角名:そうだね
結々:……まじか
角名:因みにあれに侑が加わると
結々:……人一人くらい死んどるわきっと
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!