- 9月 新学期が始まって
結々:9月になっても暑いもんは暑いなぁ
あなた:そうだね( 笑って )
結々:…どう?少しは落ち着いた?
あなた:え…?
結々:…治くんのこと
あなた:…もう平気だよ( 微笑んで )
結々:…そっか
あなた:いつまでもくよくよしてたら皆に申し訳ないしね( 笑って )
結々:…けど無理はしたらあかんで?
あなた:わかってる!
午後練
治:ッ
角名:?治どうしたの?
治:ん,何でもあらへん
角名:?
治:……
あなた:治くん
治:?なんや
あなた:手出して
治:?( 手を出して )
あなた:あー,これは痛いよ切り傷だもん
( 手を取れば何かの拍子に切ってしまったのか指に出来た切り傷を見て )
治:…!気付いとったんか…
あなた:マネージャーなめないでよね!
( 笑いながら絆創膏を巻いて )
治:…サンキュ
あなた:うん!行ってらっしゃい!( 笑って )
- 練習終わり
監督:あなた,これB倉庫にお願いできるか?
( B倉庫は過去にあなたが閉じ込められた所で )
あなた:……!わ,わかりました…!
治:…?
あなた:( 道具を持って体育館を出て )
治:あなた( 道具を取り上げて )
あなた:…!治くん…!?
治:一緒に行く
あなた:え?でも……
治:ええから
あなた:…ありがとう( 微笑んで )
- B倉庫
あなた:この辺かな?( 道具をしまって )
治:いけたか?
あなた:うん!ありがとう!
治:…この倉庫が怖いん?
あなた:え…?
治:…すまん,覚えとらんくて……
あなた:…1年生の時にね,女の子達に殴られて…此処に閉じ込められたんだ
治:え……
あなた:でも治くん達が直ぐに助けに来てくれたから平気だったよ!!
治:…1年前…俺が…直ぐに助けた……?
あなた:え……?うん…?
治:………やっぱり
あなた:え?
治:…( 壁に押し付けて )
あなた:…!?
治:……何で突き放そうとするん?
あなた:え……?
治:何もしとらん癖に謝ったり……自分から離れようとしたり…思い出さんでええって言うたり……
あなた:え……
治:……あなた,ほんとは悪いこと何一つしとらんやろ
あなた:……!
治:俺がほんまにあなたの事を嫌ってたならそんな直ぐに駆けつけたりせんやろ
あなた:ッ………
治:……何でそないな嘘ついたん……
あなた:えッ……と……
侑:正直に話した所でお前聞く耳持たんかったやろが
( 2人を引き剥がして )
あなた:…!
治:…ツムには関係な…… 侑:関係あるわ
治:え?
侑:…あなたが何で嘘ついてまでお前から離れる選択をしたのかわかっとるの?
治:……
侑:お前,彼女の話ばっか鵜呑みにしてあなたの話もろくに聞かんかったやろが
治:……!
侑:……あなた,最初は否定しとったで?お前が突き放したんやなくて?
治:ッ……
侑:…今更何やねん
( あなたの腕を引っ張れば連れて行き )
治:……俺は……( 拳を握り締めて )
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。