- 翌日
結々:まるでドラマみたいよな〜ほんまに
あなた:え?
結々:だって付き合ってた彼氏が記憶を失って,でもまた同じ人のことを好きになるんやで?
あなた:あ……
結々:そういうのって愛がどれだけ本物かを物語っとるよな〜ええなぁ
あなた:…心配掛けてごめんね
結々:ええって!記憶はまだ戻ってないとは言え,また2人が一緒にいられるんやから!
あなた:ありがとう( 微笑んで )
治:あなた
結々:あ,噂をすれば
治:?俺の噂しとったん?
結々:記憶無くしてもまた同じ人を好きになるってドラマみたいで素敵やねって話しとったんよ
治:あぁ,そういうことか…でもさ
あなた/結々:?
治:付き合ってたのは好きだったから,好きになったのはその子を好きになる要素があったから
結々:?どういうことや?
治:つまり,一度その子の事を好きになったんやから,それが遊びとか嘘やない限りもう一度その子を好きになるのは当たり前なんやない?って話や
結々:…まぁつまり治くんの好きは本物だったよって言いたいのね?
治:せや
あなた:〜ッ!( 顔を赤くして )
結々:あなた顔赤いで〜?可愛ええなぁ!( 抱き着いて )
治:ちょ,俺のあなたなんやけど
結々:ならはよ記憶を戻しぃ
治:…頑張っとるし
あなた:でも
治/結々:?
あなた:記憶が無くてもあたしは治くんのこと好きだよ( 微笑んで )
治:…!ほんま…好きや…
( 結々から奪い取って抱き締めて )
侑:…教室でいちゃつかんでもらえますかー?
治:侑くんは嫉妬ですかー?
侑:そうですけど何かー?
結々:出たよ兄弟喧嘩
あなた:…( クスッと笑って )
結々:そういえば来月修学旅行よな!
あなた:そうだね!
侑:ゆーて東京やん。あなたは地元に帰るようなもんやし俺達も遠征で行っとるからそんな特別感ないんやけど
結々:悪かったなぁ田舎もんで
あなた:でもあたしは結々達と行けるの嬉しいから( 微笑んで )
結々:あなた〜…よし,絶対一緒の班になって楽しもな!
あなた:うん!
侑:俺も一緒の班希望〜( 手をひらひらさせて )
結々:え"
侑:ええよな?あなた
あなた:え?あ,うん。あたしは全然いいよ( 微笑んで )
治:……
侑:すまんなサム。同じクラスの特権や( 笑って )
治:…斎藤,頼んだ
結々:?ら,らじゃ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!