6月に入り
あなた:( 先生人使い荒いんだから……と思いながら担任に頼まれたクラスメイト全員分のノートを職員室まで運んでいて )
?:( ノートが半分以上取られあなたの視界が開き )
あなた:え…!?
治:随分持たされとるな( 笑ってノートを持っていて )
あなた:治くん!
治:手伝うで,何処?
あなた:ありがとう!職員室なんだ!
治:ん,了解( 笑って歩き出し )
あなた:治くんの方が多いよ…?
治:当たり前やろ,俺男やし( 笑って )
あなた:…ありがとう( 微笑んで )
治:クラス楽しいか?
あなた:うん!楽しいよ!
治:…そか
あなた:でも……
治:?
あなた:治くんがいたらもっと楽しかったんだろうなって思う!( えへへ,と笑って )
治:…!同じこと思っとったわ( 微笑んで )
あなた:ほんと!?
治:ほんとやで( 笑って )
あなた:来年は一緒だといいね!
治:せやな( 微笑んで )
職員室まで運び終え
あなた:助かりました!ありがとう!
治:お礼は?
あなた:え?
治:お礼くれへんの?
あなた:え?何がいい?ジュース?自販行く?
治:嫌や
あなた:え?じゃあ何が……
治:( 屈めば唇を指でトントンして )
あなた:……!
治:これがええ( 笑って )
あなた:〜ッ…( 目を隠そうと手を伸ばし )
治:ッとさせへん( 両腕を掴み )
あなた:えッ!?
治:ほら,はよ( 意地悪な笑みを浮かべて )
あなた:ッ…( 頬を染めて困った顔をし )
治:そんな可愛ええ顔しても無駄やからな〜?
あなた:ッ( チュッと口付けて )
治:…可愛ええ( 頭を押さえればもう一度口付けて )
結々:廊下でよく堂々と出来るよな〜
あなた:見てたなら助けてよ!!
結々:嫌や何かおもろそうやったもん
あなた:…結々の馬鹿( 頬を膨らませて )
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。