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第9話

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みんなが迷路へ向かい走る中、私はというと、会場の壁にもたれかかって寝てしまった。
夢は迷路を進む私の姿があり、3つや2つや4つに分かれた通路を進んで行った。

障害物らしき物もあり、これも迷路を進むヒントになるのだろうと私は出来る限り覚えた。
目が覚めると、そこには4人の人がいた。
うち1人は、さっき主催者と思わしき人物と口論していた少年だった。

彼は私が起きた事に気づくと私に話しかけた。
「起きたんだねな。大丈夫か?」
「えぇ…。あ…の…なんでまだここに?」
「あ、いや…君が心配でね。」
「……随分お人好しですね。」
話していると他の3人も会話に入って来た。
「あ、起きた起きた!」
4人の中で唯一の女の子がそう言った。

次に厳つめな男が___
「寝るとか…どんだけ余裕ぶっこいてんだよ。クソアマ」
そう言うと、最後に絵に描いたように顔立ちの整っている少年が言った。
「まあまあ。疲れていたのでしょう。」
全員の声を聞き終えると私は問う。
「……つまり、みんな私が起きるのを待っていたのね…。どうしてそんな事をしたの?私を待っていたらクリア出来るかわからない…クリア出来なかったら死ぬかもしれないのに」
すると、さっき話した順番で言う。
「俺はさっき言ったように、君が心配だったから。」
「私は、1人じゃ不安で…それで行きそこねちゃって…それで、近くにいた貴方のそばにいたの…。」
「俺様は勘が良くてよォ。俺様の勘がお前に着いていけばクリア出来るって言ってた…ただそれだけだ。」
「僕の能力…『目をつぶると未来の静止画が見える力』で見た未来は君とこのゲームをクリアするという物だった。だから待ってた」
私はそれを理解すると名を名乗り、4人に名を名乗るよう促した。

すると、またさっきの順番で。
「俺はさっきスピーカーの奴が言ってたが、猪佐男って名前だよ。よろしくね。照美。」
「私は家田 風いえだ ふう。ふぅちゃんとでも呼んでね。よろしく。」
「俺様は渡辺 武わたなべ たけし。武“様”と呼べ。」
「僕は画枠 マルク 真がわく まるく まこと。ハーフだから変な名前だけど…普通に真って呼んでくれると嬉しいな。」
自己紹介も終わり、早速迷路に足を踏み入れた。

踏み入れた瞬間に聞こえる沢山の悲鳴。

どうやら主催者らしき人物が言っていた罠に引っかかっているようだ。
私達は私の見た夢を逆にした道を進んで言った。
時に落とし穴、時に上から岩が降ってくる。

どれもこれも、夢の中で逆さにみた物ばかり。

落とし穴がある場所では体が天井に穴があり、岩が降ってくる場所では床から岩が来た夢を見た。

私はその記憶を順に思い出しながら少しつづゴールへと向かっていった。

しかし、ゴールまであと少しのところで私はミスをおかしました。

一つだけ罠の存在を忘れてしまっていた。

1番前を歩いていた武君は罠のスイッチである透明な糸に足を引っ掛けてしまい、武君の上から大きな丸太が降って来たのです。
「うおっ!?」
武君は私が今までずっと罠の警告をしてきたので、忠告なしに来た丸太を見てから反応するのに時間がかかり、逃げそびれてしまった。
「っ…仕舞った!!」
私が前に出て彼を助けようとすると、猪佐男君が私の動きを手で止め、私から刀を奪い取り、丸太が武君に触れる前に斬って弾き、武君に当たらないようにした。
「ふぅ…」
彼が一息着くと、彼は私に刀を返した。

みんな、始めは状況を飲み込めず、口を半開きにしていたが、少しして状況を飲み込むと、みんなで彼を賞賛した。

しかし、彼の能力は身体能力向上や刀関連の物ではないと彼は言っていた。
その後私達は何事もなくゴールの前まで進んだ。
そう…ゴールの前まで。