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第6話

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部屋を出た私達は、私の元来た道を戻り、ゲームが始まって最初の分岐点…私は右へ曲がったが、次は左へ行く事とした。
移動途中、突然、恐怖と殺気に襲われた。

鳥肌を立たせ、後ろへ振り向くと後ろには人の3倍くらいの大きな鬼が立っていた。
「っ!?何よ…あれ…。」
私は動揺し、体は硬直した。

有伝君も驚き、あたふたしていたが私を見て、顔つきを変えて刀を構え、そのまま鬼の方へ走って行った。

鬼に近づくと、彼はジャンプし、一瞬で鬼の首をはねた。
「大丈夫か?」
有伝君は、私に近づき、手を差し伸べた。

「大丈夫」だと伝えると、彼は自分が武家の家柄に産まれ、幼い頃から剣道を習っていたと教えてくれた。

私がそれを褒めると照れくさそうにしていたが、あの判断力と行動力は並の人間には出来ないものであると私は理解していた。

彼には恐怖や躊躇がない。

彼の動き…それは、まるで勇ましい武士のようであった。

とても、平和で安全な日本に暮らす少年とは思えない。
「貴方…本当に凄いわね…」
「…別にぃ。日々の特訓の成果だよ。何か特殊な能力とか…パワーとか持ってる訳じゃないよ。持ってたら良いんだけどねぇ…」
彼がそう話していると、突然スピーカーのスイッチが入る音がして、いつもの無機質な声がただ一言だけ、ぽつりと音として響いた。
《……要らない》
その声が聞こえた瞬間、現れた背後からの殺気。

そして聞こえる有伝の___
「うぐっ…がぁっ…」
唸り声。