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第17話

17
1班が脱落し、残りは2班と私達3班になった。
「あれ?なんだか日が暮れてない?」
猪佐男君の一言で私達は空に目線を向ける。

すると、確かに暗くなり始めていた。

ステージに集中していて、みんな気づいていなかった。
「これは…どう言う事だ?」
《あ、言い忘れてたね。このステージは、一定の時間が過ぎると日が暮れる仕組みになっているんだよ。》
どんな仕組みだ…。

でもこれはチャンスかもしれない。

夜になると明かりがなく、敵も動きにくくなるはずだ。
「猪佐男君、武君。一旦、真君の所に戻ろう。」
私達が真君の所へ戻ると、真君は近くにあった洞窟に案内してくれた。

どうやら、ゲームが始まる前に見つけたらしい。
「火のつけ方も知ってるのか…凄いな相棒。」
「別に…本で読んだ事があるくらいで実際に出来たのは奇跡に近いわ。」
そんな他愛もない事を言っているが、私の頭は風ちゃんの事でいっぱいだった。

風ちゃん…大丈夫だろうか…。

不安が頭を埋める。
しだいに瞼が重くなり、目に光が入らなくなって行く。

私はゆっくりと目を閉じて眠りに着いた。
私は夢を見た。

夢で私達は敵に奇襲を仕掛けた。

敵の能力はある様だが、詳しくはわからなかった。

敵2人とも男性で、がたいが良い割に力が弱く、見た目の十分の一位の力加減。

見た目は2人とも似ておらず、双子ではない。

また、2人は連携が苦手。

そして、私達の奇襲は成功した。
そこで目を覚ますと、2人の少女が私達に奇襲を仕掛けてきた。

逆夢の通りのシナリオだ。

…しかし、不安なのは、私達が夢の中で勝っている事。

つまり、逆さにすると負ける事になる。

…いや、今はそんな事どうでもいい。

私達は逆夢で見た事を使って絶対に勝つ。
「2人は力が強い。気をつけて!」
「はぁ!?こんなマッチ棒見たいな足してんのにか!?」
「少なくとも見た目の10倍は力があるよ!」
忠告を行うと、私達は行動を止めた。

2人の行動パターンを読む為だ。

相手の1人はまず、私に直進してきた。

きっと、理由は2つあるだろう。

1つは私が司令塔であること。

もう1つは、私が1番弱そうであること…。
私に向かってきた少女は私に長い針の様な物を持ち、それで突こうとして来た。

私は避ける。

流石に慣れてきたのか、無駄な動きが減った気がする。
しかし、避けた先にはもう1人の少女がいて、電気の通っている棒状の武器を持っている。

スタンガンの様な物であろうか?

まずい…反応が遅れる。
避けられないと思い、目を瞑った。
「相棒、大丈夫か?」
目を瞑った瞬間、その声が聞こえた。

目を開けると、そこには猪佐男君がいた。

どえやら私を助けてくれた様だった。
猪佐男君が敵を抑えていると、パンと乾いた音がし、猪佐男君が抑えている敵の腕に弾丸が当たった。

どうやら、真君が打った様だった。
「トドメだ」
そう言い、猪佐男君は敵へ刀を振る。

鞘に納めている刀だからと言って四方八方からの打撃を受けたらきついだろう。

そう油断していた私が馬鹿だった。

敵は猪佐男君の太刀筋を全て読み、受け止めたのだ。
「まじですか…」
猪佐男君の攻撃を受け切ると敵は少し後ろに下がり、一瞬、嫌厭するような顔をした。
それを見て、もう1人の敵も彼女の方へ近づいた。
「お姉様、聞いてくださいまし。女が避けた後、私、直ぐにお姉様の援護に入ろうとしたのに、あの阿呆ズラったら、何も考えずにゴリ押しで殴って来るんですの!!」
「誰が阿呆ズラだクソアマ!」
どうやら、阿呆ズラとは武君を表しているようだ。
「俺の太刀筋が…全部…。あいつ……只者じゃない…。」
「えぇ。そうね。いずれにせよ油断大敵だわ。」
猪佐男君はこっそりと背後を取ると、そのまま刀で姉の方の敵を倒そうとした。

しかし、完全に死角だったにも関わらず受け止められてしまった。
「無駄よ!お姉様には未来が見えてるんだもの。」
妹の方の敵が言うと、「言わないでって言ったのに…」と小さな声で言う姉の敵。
「未来が見える敵…?それなら僕の出番だね。僕に任せてくれないかな?」
真君が名乗りを上げた。
「え…でも。真君の狙撃銃じゃ、相手より手数下だよ。」
私が忠告するが、それでもやると言う真君。

彼に押され、私は彼に委ねる事にした。
「よし。許可も取れた事だしよろしく頼むよ。姉さん」
「いいでしょう。相手しますよ。」
妹の敵の方はと言うと、駄々をこね始めた。
「3対1なんてひきょーだ!!」
しかし、そんな駄々が通用する訳も無く、3人で一斉に攻撃した。
「酷い…みんな酷い…死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえ!」
そう言うと妹の敵は体が変化した。

その姿はまるでゲームの魔物のそれだ。

異様な腕、鬼のような形相、鋭い牙。

何もかもが人間にかけ離れた何かだった。
彼女は私達に手に持った針を投げつけてきた。
「ウグッ…」
針は武君に当たり、彼はそのまま倒れ込んだ。

彼に近づくと、針は彼の首筋に刺さっており、刺さっている皮膚の周辺は紫色に変色していた。
「何…これ。」
「キャハッ…阿呆でも毒は効くんだぁ♪」
「毒ですって!?」
「えぇ。まぁ、もって3時間ってところかな♪  針でツボを突いたから、死ぬまで動けないと思うよw」
「このックソアマが…」
「無様だね♪  さっきまであんなに元気だったのにwww」
私は思わず魔弾を打った。

魔弾が当たった妹の敵は「いってぇな…」と物凄い形相でこちらを睨んだ。
「人が死にそうになっているのを見て…貴方は楽しそうにしているんでしょう。なら、私も貴方を殺して楽しもうかしら…。」
「は?」
思わず漏れたであろう1文字を言った後、妹敵は苦しみ始めた。
「何を…した。」
「魔弾を貴方が武君に盛った毒と同じ成分になる様に変えたの。」
私は微笑んで答えた。

勿論嘘である。

私は私自身で人を殺そうと判断出来る程強くはない。

ただ、相手の体が痺れるように魔弾の性質を変えただけである。
「悪魔が…。クソっ。助けて…お姉様」
私達は視線を姉敵に移した。

すると、傷だらけの姉敵と真君が見えた。
「っ…私達が…ここまでやられるとは…」
「くっ…手数が下の分押し切れない…」
2人とも呼吸が荒く、かなり疲れ始めている様だった。
「お姉様!!うわぁぁぁん!!」
泣きながら、姉を呼ぶ妹敵。

その声でようやく、妹が倒れている事に気がついた姉敵は真君への戦闘姿勢を維持したまま、「どうしたのか」を尋ねる。

すると妹敵は泣きながら、事の顛末を全て話した。

すると、姉敵は妹敵に近づき、頭を撫でると、優しい口調で「大丈夫よ…貴女なら絶対に負けないから。」そう言うと、妹敵は倒れ込んでいたのが嘘かの様に動き出した。
「まじかよ…」
猪佐男君が思わず口に出した。

私も同感だった。

姉敵には傷を治す力があるのだろうか?

でも、それだと未来予知と治癒の2つの能力を持っている事になる。

果たしてそんな事があるのだろうか?

それに、もし、治癒能力があったとして、彼女は何故自分自身を治さないのだろう。
私がそんな事を考えていると、妹敵は私達を睨むと四足歩行で走って来た。

そして、殴ろうと腕を振った。

私達はタイミングを合わせて避ける。
「私達は負けませんわ!」
狂った笑みでそう言う妹敵は、ドンドン攻撃を仕掛けてくる。

猪佐男君が刀で斬ろうとするも、腕で受け止められ、刃が刺さらない。

見た目は華奢な少女の面影があるにも関わらず、力は岩を砕く程の威力を持つ。


逆夢…本当に貴方は裏切らないわね。


魔弾を使い、エオンを相手にした時の様に、眠らせようとするも、さっきの魔弾で効果が薄れているイザナミでは打つことが出来ず、お手上げ状態である。
このままでは、体力が底を尽きてお陀仏だ。
「一瞬でいい。動きを止めろ。」
突然、武君が私達に指示をして来た。

私は土壇場でどうすれば良いかわからず、彼の要求をのんだ。

私は、追尾式の魔弾を妹敵に打ち込んだ。

体の硬い妹敵の動きを長時間止める程の効果はないが、魔弾が当たった事で10秒程彼女の動きが止まった。
すると、武君は動かないはずの体を無理矢理動かして、妹敵の所に突っ走ると、豪快な殴りを入れた。

「嘘…なんで…動け…」
妹敵はそのまま飛んで行って、洞窟の岩にめり込んだ。

岩が凹む程の威力…少なくとも、ジェット機に跳ねられる程の威力はありそうだ。

妹敵は完全に身動きが取れなくなり、弱々しい力で抵抗するも岩から抜け出す事は出来なかった。
「今だ、行け!クソ野郎共!!」
「うん。ありがとう!武君」
「武“様”な!」
動ける3人で、姉敵に一斉に襲いかかった。

すると、姉敵は決意で固めた様な顔をして、私達の行動1つ1つに対応した。
3人でかかっても中々倒す事が出来ない。
「さっきよりも…強くなってる。」
真君がそう口をつくと、姉敵は大きな声で言った。
「私達は…負けるわけにはいかないの!やっと…やっと妹と一緒になれたんだから!邪魔しないで!」
「…やっと?」
“やっと”という発言に違和感を覚えつつも、姉敵が襲いかかって来たので、避ける。
そろそろ…いけるかな。
「えっ…消え…」
私はイザナギの力で筋肉を強化し、高速で移動して、姉敵の背後へ回った。
「おわりよ。」
私は当たった対象が痺れて動けなくなるように弾丸の性質を変えて、姉敵に打ち込んだ。
魔弾は姉敵に当たった。

姉敵は動けなくなった。
倒れ込んだ姉敵は悔しそうに私を見上げた。
「1つ聞かせて頂戴。貴女はさっき、“やっと妹と一緒になれた”と言ったけれど、それはどう言う意味かしら?」
私は姉敵に聞いた。

すると、姉敵は自分達についての話を始めた。






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どうも読者様こんにちは。

作者です。

あの…プリコンの〆切に間に合いませんでした…。(´;ω;`)

ですが、しっかりと完結させますのでこれからもどうかよろしくお願い致します。