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第12話

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全員の武器選択が終わり、ゲームスタートが告げられる。

開始3分の間に私達は森に模してあるステージ内に広まったのだが…
「何故…貴方が着いてきているの…?猪佐男君」
ニコニコ笑顔を浮かべながら、猪佐男君が着いてきているのだ。
「何故って…気絶しまくってる君が心配なのと、君の能力じゃこのゲームかなり不利だから手伝ってあけようかなって思ったのと、俺遠距離無理だから君の銃のお力添えを願おうかと思ってね。」
「……それって最後のが本音なんじゃ…」
「さぁね。君がどう取ろうと、僕は着いていくよ。」
それを聞き、私は仲間である彼を突き放すのは気が引けてしまった。
「はぁ…なら、私に何かあった時によろしくね。」
私はこのゲームで彼の足でまといにしかならないと頭で理解していたはずなのに、自然と口から承諾の言葉を述べてしまった。

彼は笑顔のまま礼を言うが、私は彼に謝りたい気持ちだった。

彼が着いてくると言ったのに、何故私が申し訳無く思うのか私は自分自身に違和感を覚えた。
ゲームが開始して間も無く、私達の前に現れた少年。

少年は見た目で推測するに小学生程度で華奢な体つきをしている。

少年フードを深めに被り、手にはナイフを持っていた。

彼は言葉を発する事も無く突然、大量のナイフをこちらに投げつけてきた。

猪佐男君がそのナイフを全て刀で弾くと、少年は私達の背後に回り込み、私に斬りかかった。

間一髪で避けると、猪佐男君が少年の手からナイフを奪い取った。

すると、少年は後ずさりし、私達と距離を置いた。
「ふーん…やるねぇ。お兄さん。なんて名前なの?」
少年は口角を上げ、猪佐男君に問った。
「まずは自分から名乗るのが筋ってものだろ。」
少年はキョトンとした顔をして、少々慌てながらに名を名乗る。
「ぼ、僕はアングマール…」
「そうか!アング」
「アングじゃない!アングマール!!」
「?あだ名だよ。こっちのが呼びやすいし…」
…敵にあだ名を付ける猪佐男君の距離感がわからない。
「もういい!アングでいい!だからお前の名を名乗れ!」
「俺?」
「そうだよ!!本来の目的を忘れるな!」
まるで漫才をしているかのような緊張感のないこの空間で蚊帳の外にされている私は何をしていいかも分からずただ見ていた。
「俺は猪佐男。そして、このしっかり者そうな女の子は“相棒”の照美。」
「いやいや!“相棒”ではないから!」
少々怒り気味に私は彼の発言を否定した。

…彼と対等であるとは思っていなかった。

現状、武力において彼と対等な要素なんて塵一つもないだろう。

だが、彼はもう一度、
「相ぼu…」
と、復唱しようとしたため、私は
「相棒じゃないです」
と、更に強く否定した。

すると、彼は笑顔になり私に宣言した。
「……そのうち俺の相棒だって胸張って言えるようにする。」
そうして切れた私と猪佐男君の会話。

きっと彼は私の方が優っていると考えているのだろうが、私にはそれが理解出来ない。

寧ろ、猪佐男君に相棒として胸はってもらえるよう努力しなければならないのは私の方である。

なのに何故彼が私の事を上に見るのだろうか。

会話が切れた途端にアングは言う。
「話しは終わった様だね。それじゃあ行くよ!猪佐男!」
「おいおい!相棒いるのを忘れずに」
「相棒じゃない!」