第62話

💛意地悪な顔
927
2022/03/22 14:25
直が部屋を出たあと、私は総悟に布団をかけた。
総悟の寝顔....。とても可愛い。
普段はあんなにドSで、意地悪そうな顔してるのに。
私も子供だけど、総悟だってまだまだ子供じゃん。
あなた

いつもありがとう。
大好きだよ、総悟。

起きてたら、
生意気な答えが返って来るんだろうな。
総悟
総悟
そんな事、言われなくても知ってるよ。
そうそう、そんな答えが....。
私はハッと総悟の方を見た。
あなた

総悟....。いつから起きて。

総悟
総悟
今、丁度起きたところデッサ。
という事は...確実に聞かれた。
いや、だからなんだって言うの。
私は土方さんも直も、万事屋のみんなも大好きだし。
なんて、言い訳を考えていると総悟が口を開いた。
総悟
総悟
1番隊隊長として、
1番隊隊員の保科あなたに命令する。
もう二度と、俺の前から消えるんじゃねぇ。
あなた

...。

なんでそんなこと言うの。
なんて言おうと思ったけどやめた。
あなた

総悟は私が居なくなって怖かった?

私は好きな人たちがいなくなる悲しみを知ってる。
私の前からフッと消えた時。
心にポッカリ穴が空いた気分だった。
寂しいとかでは言い表せない孤独感。
総悟にとって私はそんな存在なんだ。
そう思ったら嬉しくなった。
不謹慎だと思うけど、私は笑みをこぼした。
あなた

大丈夫。二度と居なくならないから。

総悟
総悟
何笑ってんでぃ。
こっちは真剣に話してるんデッサ。
あなた

総悟も、急に居なくならないでね。

総悟
総悟
約束は出来ねぇな。
あなた

そこは素直に分かったって言ってよ。

総悟
総悟
俺は、俺かお前のどちらかが
助かる場面が来たら絶対お前を選ぶ。
だから、その約束は出来ない。
あなた

そんな未来は来ないよ。
私と総悟は最強だから。

総悟
総悟
だと良いな。
総悟はそう言って私の頭をポンッとした。
その手はとても優しくって、
いつもの意地悪な一面とは違った。
柔らかい、優しい顔だった。
次の日。
私は久しぶりに新選組の制服に手を通した。
鏡の前に立ち、自分を見た。
やっぱりこの方がしっくりくる。
コンコンッ
直弘
直弘
あなた。おはよう。
あなた

直。開けていいよ。

直弘
直弘
何か、制服姿見るとホッとするね。
あなた

私も自分で思った。

直弘
直弘
じゃ、集会に行こうか!
みんな待ってるよ。
あなた

うん。

私と直は部屋へと向かった。
部屋の扉を開けると、
隊員が一斉にこちらを見た。
勲
勲
あなた、おはよう。
十四郎
十四郎
もう、体は大丈夫か?
あなた

はい。大丈夫です!
今日からまた、よろしくお願いします。

総悟
総悟
今日からまた、こき使ってやるよ。
隊員にとり囲まれている中、
さっそうと現れて私の頭をポンッとした。
そして、少し意地悪な顔で言った。
あなた

総悟。おはよ。

十四郎
十四郎
総悟...テメー遅刻だぞ。
総悟
総悟
なんで起こしてくれなかったんですか。
十四郎
十四郎
なんで、俺がテメーを
起こさなきゃいけねぇんだよ。
勲
勲
2人とも落ち着け。
今日くらいは仲良くやろう。
この感じが久しぶりで、私は笑った。
総悟はそんな私を見て、
少しだけ微笑んだように見えた。

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