誘拐事件から数日後。
私は、久しぶりに万事屋を訪れた。
ピンポーンッ
私の顔を見た途端、新八くんの顔が曇った。
しかも、裏からは銀さんの慌てる声がした。
ヅラ?
なにか見られたらやばいものでもあるのかな。
あ、誰かがカツラかぶってるとか?
新八くんに進められて、万事屋にあがった。
いつもの部屋に通されると、銀さんと
神楽ちゃんは新八くんを捕まえてコソコソ話し始めた。
なにか隠してるのか。
私がそういうと、銀さんは大声でツッコンできた。
銀さんがそう言うと、襖があいた。
パシッ
その瞬間、銀さんと新八くんと神楽は
終わったという顔をした。
声が高くなったけど、絶対本人。
誤魔化し方下手でしょ。
まぁ、でも私1人で捕まえられる人じゃないし。
特に今は、走れないし。
銀さんが今まで見たことないくらい真面目な顔で
かっこいい言葉を話している。
何このギャップ。
桂さんはそう言って万事屋を出ていった。
桂さんって攘夷志士なのに変装とかしてない。
それに、攘夷志士なのに新選組を手助けしたり。
新選組に情報を与えたり。よくわからない人。
そう言えば、今日あの未確認生命物体いないな。
それに、なんで桂さんここに来てたのかな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。