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第77話

⛰️
730
2023/07/08 14:35
次の日。
まだ外がくらいなか私は起きた。
昨日と同じで私がいるのは総悟の部屋。
昨日は布団をふたつ並べて寝た。
横を見るとアイマスクをした総悟がいる。
目元が隠れてるだけで、
全然表情が分からない。
私は好奇心でアイマスクをあげた。
あなた

相変わらず可愛い寝顔してる。

アイマスクを元に戻して、
身支度をしてから私は部屋を出た。
万事屋に向かうと、
案の定新八くんだけが起きていて。
ほかの2人はぐっすり眠ってるみたい。
新八
新八
全くこの2人は。
依頼だって言うのにこの有様ですよ。
あなた

私が起こしてくるよ。

新八
新八
え、でも2人は
なかなか起きないですよ。
あなた

大丈夫。

私は銀さんの寝室へと向かった。
そこには足を広げて眠る銀さんが居た。
私は銀さんの体を叩きながら声をかけた。
あなた

銀さん!大変!
結野アナ結婚するんだって!

なんて大嘘だけど。
新八
新八
あなたちゃん。
銀さんはいい大人ですよ。
そんなの効果ある訳....。
銀時
銀時
なんだとー。
そう叫びながら銀さんは布団を
蹴飛ばしながら起き上がった。
隣の新八くんは呆れた顔をしている。
あなた

おはよう。銀さん。

銀時
銀時
たく、笑えねぇ冗談言うんじゃねぇよ。
そもそも、なんでここにいるんだ。
ここは新選組の屯所じゃねぇぞ。
新八
新八
銀さん。もう忘れたんですか?
仕事ですよ。
あなた

10分で支度しないと、
報酬半分にしますよ。

銀時
銀時
そんなケチなこと言うなよ。
俺とあなたの仲だろ。
あなた

親しき仲にも礼儀ありです。

銀時
銀時
わかったよ。神楽!起きろ。
神楽
神楽
うるさいネ。
寝不足は美容の大敵ネアル。
私の脅しに慌てるぎんさんと、
それを全く知らない神楽の言い争いは
ずっと続いた。
朝の万事屋ってこんなに賑やかなんだ。
新八くんは苦労が耐えないな。
尊敬しかないよ。
無事に10分後私たちは万事屋を出発した。
しばらく歩いて私たちが向かったのは、
山の中。
私にとっては見慣れた景色。
新八
新八
ここがあなたさんの故郷ですか?
あなた

そう。

銀時
銀時
すげぇ山道だな。そりゃ、
サルみたいな身体能力がつくわけだ。
あなた

褒め言葉として受け取っておきます。

新八
新八
故郷に行くのについて来て欲しい
と言われた時は驚きましたが、
これは凄いですね。
銀時
銀時
一人で来たら心が折れても
可笑しくねぇかもな。
その通り。
私は帰ってくるのを躊躇っていた。
この景色を見たら泣くと思ったから。
また寂しくなると思ったから。
あなた

けど今なら平気。
しっかり、現実に目を向けられる。

銀時
銀時
お前は強ぇな。
そう言って銀さんは私の頭をクシャッとした。
銀さんの顔はすこし悲しげだった。
家屋が燃やされた跡、
この景色に銀さんも嫌な思い出でもあるのかな。
少し歩くと村の中心に木の板が建ててあった。
その周りにはたくさんの花が供えてある。
こんな山の中の村に、
誰がお花の供え物なんて。
銀時
銀時
おい、見ろよあなた。
こんなとこにマヨネーズが落ちてるぞ。
新八
新八
違いますよ。多分それ、
供えてあるんだと思います。
銀時
銀時
マヨネーズをお供えするバカ
なんてどこにいるんだよ。
あなた

1人心当たりがある。

この村の存在を知っていてもおかしくない、
生粋のマヨラーが。
新八
新八
それに見てください。
アンパンもありますよ。
銀時
銀時
お前の仲間、
味覚腐った奴しかいねぇのかよ。
あなた

アハハハハッ。
返す言葉もない。

銀時
銀時
仕方ねぇな。俺が
みんなが喜ぶものを備えてやるよ。
そう言って取り出したのは...、
え、山盛りのあんこ。
あなた

よくそれで新選組の
悪口が言えましたね。

銀時
銀時
あぁ?特性宇治銀時丼を食べれ
ばみんな幸せに成仏出来んだろ。
あなた

しょっぱいものが恋しくなって、
どこにも行けなくなっちゃうよ。

新八
新八
神楽ちゃん。
酢昆布でも分けてあげたら。
神楽
神楽
イヤネ。これは私のおやつね。
遠足用のおやつとして300円に
納まった私のおやつね。
今日のは遠足じゃなくて任務なんですが。
ってツッコミたくなる気持ちをグッと抑え、
私は静かに木の板の前で手を合わせた。
みんながどうか安らかに眠れますように。
あなた

しばらく来れなくてごめんね。
今度はすぐに来るから。
みんなありがと。帰ろっか。

そう言って振り返ると、
風が私の背中を押した。
風に乗って頑張れって
言う声が聞こえたような気がした。

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