-----Naohiro Side-----
あなたが刺された次の日の朝。
目が覚めると、俺はあなたの部屋に居た。
昨日、あのまま眠ってしまったみたいだ。
部屋を見渡すと、山崎さんと隊長が居た。
山崎さんは呑気そうに寝ていて、
隊長はただただあなたのことを見ていた。
俺と隊長は2人で道場に向かった。
今回の件、隊長は悪くないと思う。
だから、気分転換に付き合うだけでも
いいから。力になりたいと思った。
----Hijikata Side------
朝、あなたの体調を確認するために部屋に行くと。
そこには、総悟と直弘が居た。
こいつら、ずっとここに居たのか。
そんな言葉が聞こえてきて、俺は、驚いた。
どんなミスをしても、
そんな言葉を口に出さないあいつが。
自分のせいじゃねぇ案件で反省するなんざ。
それに、近藤さんに意見を言うことも。
滅多にしねぇのに。
俺は、2人が居なくなってから、
あなたの部屋に入って2人が戻ってくるのを待った。
-----Okita Side-----
直弘と1試合してから、あなたの部屋に戻ると。
そこには土方さんがいた。
間違いを指摘し合う仲。
誰かが道を踏み外したら、
それを全力で戻すのが俺達の関係。
いつか、近藤さんがそんなこと言ってたな。
俺たちの関係は、いつになっても変わらないみたいだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。