第20話

日常編~
5,605
2018/11/15 12:39
19話の少し前。
お城に珍しいお客さんが来た。
妙
新ちゃん。差し入れ持ってきたわよ。
確か....新八くんのお姉さんで。
近藤さんの想い人。
いや、ストーカーの被害者か。
新八
新八
姉上。ありがとうございます。
神楽
神楽
あねごー。何持ってきてくれたアルカ?
妙
何作るか迷ったんだけど、
喜んでくれると嬉しいな。
新八
新八
え....。
神楽
神楽
え....。
手作りって言う単語を聞いて何故かみんな固まった。
なになに。そんなに怖い単語なの。
妙
はい。なんだと思う?
妙さんに渡されて、
蓋を開けた新八くんは困った顔をした。
チラッと中を見て、私は固まった。
これは....炭。
え、原型はなに。
これは誰も答えられないでしょ。
新八
新八
えっと....美味しそうな
卵焼きですね。
妙
新ちゃん。それ、お団子よ。
イヤイヤイヤ。分かるわけない。
新八
新八
じょ、冗談ですよ。
おっおいしそうだな。
後で食べますね。
妙
感想も聞きたいし、今食べて。
新八
新八
え....。
新八くんが尋常じゃない量の汗をかいてる。
あれ、食べたらどうなるの。
銀時
銀時
さっき昼飯食べたばかりだから遠慮しとくわ。俺の分も食べていいぞ。神楽。
神楽
神楽
わ..私もさっき卵かけご飯食べたから
お腹いっぱいネ。新八にあげるアル。
新八
新八
え....。ぼ、僕も今はお腹
いっぱいなので。遠慮しときます。
みんなそそくさとその場から離れていった。
え、このままだと私に回ってきたりする。
妙
前、キャバクラに来てた子よね。
良かったら食べて。
あなた

え....。いや私は。

銀時
銀時
やめろお妙!はやまるな。
人殺しになってもいいのか!
え、食べたら死ぬの。
妙
まぁ、毒なんて持ってない
から安心してください。
絶対問題はそこじゃない。
みんな冷や汗をかいて、テンパッていると。
畳が急に上がってきた。
勲
お妙さーん!それを私に下さい。
お妙さんの作ったものをたべて
死ぬなら僕は全然構いません!
いや、どこから現れてるの。
妙
だから、死なねーって言ってんだろ。
あと、どこから湧き出たゴリラ。
この人の豹変ぶり怖いって。 
それに、ゴリラって湧き出るの...。
でも、近藤さんのお陰で私たちの安全は保たれた。
お団子を食べた近藤さんは、案の定倒れて。
屯所に運ばれた。

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