19話の少し前。
お城に珍しいお客さんが来た。
確か....新八くんのお姉さんで。
近藤さんの想い人。
いや、ストーカーの被害者か。
手作りって言う単語を聞いて何故かみんな固まった。
なになに。そんなに怖い単語なの。
妙さんに渡されて、
蓋を開けた新八くんは困った顔をした。
チラッと中を見て、私は固まった。
これは....炭。
え、原型はなに。
これは誰も答えられないでしょ。
イヤイヤイヤ。分かるわけない。
新八くんが尋常じゃない量の汗をかいてる。
あれ、食べたらどうなるの。
みんなそそくさとその場から離れていった。
え、このままだと私に回ってきたりする。
え、食べたら死ぬの。
絶対問題はそこじゃない。
みんな冷や汗をかいて、テンパッていると。
畳が急に上がってきた。
いや、どこから現れてるの。
この人の豹変ぶり怖いって。
それに、ゴリラって湧き出るの...。
でも、近藤さんのお陰で私たちの安全は保たれた。
お団子を食べた近藤さんは、案の定倒れて。
屯所に運ばれた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!