愛華は、朝の陰流の告白に思い悩んでいた。
陰流とは、幼なじみという関係で結ばれていた。
ただそれだけだと思っていた。
然し、陰流は幼なじみでは無く1人の女として愛華を見ていた。
(ひまり)ま〜なか!
思い悩んでいる時に、親友のひまりが来た。
ひまりは、中学校からの仲だ。
自分が部活で悩んだ時に1番に解決策を練ってくれたのもひまりだった。
(愛華)ひまり〜・・・おはよう〜・・・
(ひまり)朝から深刻そうな顔をしてどうしたの?
愛華は朝怒ったことをひまりに話した。
ひまりは、大きい目をさらに大きくさせ、
(ひまり)え?!告白ゥ?!
陰流君に?!え〜?!
とても驚いていた。
自分以上に騒がしくて、教室のほとんどがこちらを見ていた。
愛華は1度ひまりを落ち着かせた。
(ひまり)でもさ、それって愛華の気持ちも大切だよね〜・・・
どうしたら良いんだろ・・・・・・
(愛華)どうしよ・・・・・・
2人で悩んでいると、
(奏)どうしたの?二人とも
高校で友達になった奏(かなで)が来た。
(ひまり)奏〜!ねぇ、聞いて!あのね・・・・・・
ひまりは、奏に事の説明をした。
奏は、顎に手を添え
(奏)愛華ちゃんと陰流君が1度デートに行ってみたらどうだろう?
(ひまり)ナイスアイディア!
そうしよう!それでキュンキュンしなかったら断ればいいんだよ!
(愛華)めちゃくちゃ大雑把だね(笑)
まぁ、何やかんやあり奏の1度デートをするという案で決定した。
(愛華)・・・・・・・・・
然し、愛華はまだ腑に落ちなかった。
自分が断ったら、陰流とはどういう風に接していこうと
(愛華)あ・・・・・・今日・・・・・・
そんな悩みに悩んでいる中、今日はこの前会えなかった分の輝夜に会いに行くことを思い出した。
(愛華)良いや、ボチボチ考えよう・・・
愛華が外を見ると雨は少し止んでいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。