仁歩。話がある。

You、ジャニーズに入らないか？

僕の会社のアイドルさ。

そんなことない。君は、立派な男の子。そして、誰にも言わなければいいのさ。

Youには、オーディションを受けてもらう。たくさんの人がくる。そこで、ダンス、歌、演技力、自己PRを見る。

で、Youがもし、合格したら僕の名前は伏せておいてくれ。

不正に入ったなんて思われたくないし、それはYouもだろ？
そして、もう1つ約束がある。

自分が男装していることを誰にも言ってはいけないということだ。

先程の話から汲み取れたかもしれないが、ジャニーズは男の子しか入れないんだ。

もう1人滝沢という人には伝えておく。そいつには男装していることを話しても大丈夫だ。

なんだね？

胸は、さらしというものを巻く。髪の毛はそのままで大丈夫だろう。声はどうにもならんが…高い奴はたくさんいる。
裸はNGにして、理由は親の虐待が酷くて、痣、傷などがたくさん残っていて到底見せられないから。
どうだい？
これだったら行けるだろう。

その意気だ。よし、事務所に履歴書を送っておく。
僕が連絡するからそこに来てね。
くれぐれも、バレないように。
そして、僕の名前は伏せること。
OK？