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第32話

3日目-1
ジリリリリリリリ……ガチャッ
目覚まし時計の音が、けたたましく部屋に響く。その中で、稲汰は目を覚ました。
(稲汰)頭……痛っ……
昨日考え事をしながら寝てしまったせいか、稲汰の頭はズキン、ズキンと定期的に痛む。
(稲汰)はぁ。とりあえず、顔洗ってこよ……
重い体を動かし、布団からでる。洗面所に向かい顔を洗うが、いくら顔がさっぱりしても、頭痛が緩和することはなかった。
(稲汰)あぁ、気分悪い。今日は午前中から塾の夏期講習があるのになぁ……どうしよう、お母さんに言って休んだ方がいいかな……神奈ちゃんと一緒にいられる時間も増えるし。
そんな、少し不純な気持ちを抱えながら、自分の部屋に戻ろうとするが、目の前でドアが開いた。そこから出てきたのは、
神奈
あれ、なー君?やっぱり朝早いね~(笑)
稲汰の想い人、伊井出 神奈。
稲汰
神奈ちゃんっ……!!
彼女の姿を見た瞬間に、体中の細胞が目覚めていくのを感じる。
神奈
あっ言い忘れてた。……おはようっ!!
いつも変わらない花のような笑顔を、稲汰に向けてくる。いつの間にか、稲汰の頭痛は治まっていた。
稲汰
おはよう……っ///
稲汰は、必死に平常心を装う。
神奈
んじゃ、私も顔を洗ってくるとしますわ!またね、なー君♪
可愛く手を振り、洗面所に向かう神奈の後ろ姿を見ながら、稲汰は胸を押さえた。
(稲汰)朝から刺激が強すぎるよぉっ……!神奈ちゃんは今日も可愛い///……それに、昨日僕、すごく冷たい態度を神奈ちゃんにとってしまったのに、変わらず話しかけてくれる。
稲汰の脳裏には、昨日の自分が浮かぶ。
稲汰
『ごめん、ちょっと1人にさせて』
昨日の夜も、このことを考えていたせいで眠れなかったのだ。十分考えた。十分悩んだ。十分後悔した。十分反省した。……だが、今もまだ、罪悪感は消えない。
(稲汰)僕が、神奈ちゃんのために本当にできることは……本当にすべきことはなんなんたろう?
答えの出そうにない問いに頭をひねりながら、母の手伝いをしようと、稲汰は1階に降りていった。