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第42話

4日目-3
拓と別れた後、ほぼ放心状態で家に帰った神奈は、スマホを使い〝ツクモガミ〟について調べていた。
(神奈)うぅ、やっぱり電波が悪い……読み込み遅いし、ちゃんとページが開けないときもあるし……
少しイライラを募らせながらも、1時間かけて神奈が得た戦果は、これだけだった。
ツクモガミとは、長い年月を経たモノや道具などを依り代にする神様のこと。
神奈が思っているよりも、ツクモガミに関する情報は少なく、神奈1人の力で知ることができる情報には、限界があった。
(神奈)つまり、拓の言ってることが本当だとすれば、ひまわりを依り代にしている、ってことだよね……?拓が午前中にはあのひまわり畑にいないこととか、太陽が沈む前には拓が消えるようにいなくなってしまうのも、そのせいだったの……?
今まで感じてきた、理由を付けることができない不思議の数々。いつかその理由を教えてくれるだろうと気にしていなかったけれど、いざその理由を目の当たりにすると──
(神奈)知らない方が、良かったの……かな……
自分でもよくわからない、漠然とした不安。それに飲み込まれてしまいそうで、神奈は、ブルッと体を震わせた。
……1つだけ。たった1つだけだが、その不安に、心当たりがある。考えたくなくて、目を背けていたが、消しても消しても浮かんでくる。それは、もし、
(神奈)もし、拓の依り代であるひまわりが枯れたら……夏から秋に、季節が変わってしまったら……拓は、いったいどうなるの?
ひまわりが太陽の光を強く受けているときにしか、神奈の前に姿を現さない拓。その依り代であるひまわりまでもなくなってしまったら……
(神奈)とにかく、詳しいことは、拓に直接聞くしかないかな。……話してくれる……よね?拓……
登り始めてきた月を遠目に見ながら、神奈はそっと、まぶたを降ろした。