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第46話

4日目-7
神奈
……なー君はね、私が幼稚園の時に出逢った、私の大切な幼なじみ。このひまわり畑の中で迷っちゃった時に、ひまわりの妖精さんみたいななー君を見かけて、思わず声をかけちゃったんだ。
そこまで言うと、神奈は瞳を閉じ、昔の思い出に思いをはせる。アルバムの1ページ目を開くように、そっと。
神奈
それからは、毎日一緒にいたと思う。私にとっても、なー君にとっても、お互いが1番だったんじゃないかな。でも、小学校に上がるか、上がらないか、って時期に、お父さんの仕事の都合で、今私が住んでいるところに引っ越さなきゃいけなくなっちゃったんだよね。
ふと瞳を開くと、拓が真剣そうな顔で、神奈を見つめている。それがなんだかくすぐったくて、神奈は再び目を閉じた。
神奈
でも、引っ越した後も、1年に2回ぐらいは会ってたかな。親同士も仲良かったからね。今も、それは続いてる。……まぁ、これが私となー君の関係……かな。なー君は私にとって、誰よりも大切な、家族みたいな人なんだ。
言い終わると同時に、瞳を開き、微笑む。自然に、口角が上がっていく。稲汰のことを話していると、優しい気持ちになる。
──が、拓はそうではなかったようで。
ふ~ん……
真顔……軽くしかめっ面とも取れるような複雑な表情で、神奈から目をそらし、ひまわりを一心に見つめていた。
神奈
えと、……拓?どうしたの?
──って……
神奈
えっ?
……家族みたいな人って……それってもう……彼氏じゃねーかよ……
拓はふてくされたようにそう言うと、軽く唇を尖らせる。
神奈
えっ……?別にそんなんじゃ……てか、今の話から、なんでそーゆー結論になるの?
そう言い、拓の方に体を寄せる。
すると拓が、急に神奈の体を抱き締めた。
そのまま、神奈の肩に顔を埋めながら、ゆっくり言葉を紡いでいく。
話してる間ずっと、嬉しそうな顔しやがって……。俺の前でだって、そんな顔……してくれないくせに……
拓はずっと、自分から聞いたくせに、ヤキモチをやいていたらしかった。