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第24話

2日目-8
な、それよりよ!俺様の話、聞いてくれないか?
拓は、背丈に合わない無邪気な笑顔で話す。
神奈
まぁ、いいけど……。
拓が話をそらそうとしていることを知りながら、神奈はしぶしぶひまわりの側に腰をおろす。
ありがとーなっ♪
ひまわりのように明るい声と笑顔で、拓は昨日のようにマシンガントークを始めた。だが、心なしか、昨日より神奈に問いかけることが増え、神奈のことを考えながら話しているような気がした。
(神奈)あれ?なんか、昨日より一緒にいるのが楽しい……。ずっと、拓と話していたいような……?
神奈がそんなことを考えて拓の話から意識をそらしていると、拓はそのことに気づいたらしく、急に話題を変えてきた。
なぁ、神奈。
神奈
ん、何?
拓に名前を呼ばれたことで、自分が拓にじっと見られていることに気づいた神奈は、軽く首を傾げる。
すると、不意に頭を触られた。
(神奈)え、急に何!?
慌てながら頭の上に目をやると、拓の指先は先程稲汰からもらったヘアピンに触れていた。
拓は、不思議と静かな声で、一言一言ゆっくり紡いだ。
このヘアピン、どうしたんだ?
神奈
……へっ?
急な拓の問いかけに反応できず、神奈は間の抜けた声を出した。
すると拓は、ヘアピンの方に向けていた視線を神奈に移し、再び問いかけてきた。
だから、このヘアピンだよ。……昨日はつけてなかったよな?
神奈
あぁ……これ?幼なじみの男の子にもらったの。ここのひまわり畑のひまわりたちみたいで、とても綺麗でしょう?
神奈はそう返すと、心底嬉しそうに顔を綻ばせた。
ふ~ん……
そう呟いたかと思うと、拓は立ち上がり、ひまわり畑の奥に姿を消した。
(神奈)……えっ、拓!?いったい、どこに行ったのっ?
神奈は焦ったが、数秒もすると、すぐに拓は戻って来た。
神奈
ちょっと、拓、どこ行ってたのよ!急にいなくなるの、やめてくれない!?
神奈は少し怒り気味に話したが、拓はその言葉を気にもとめず、神奈に近づいてきた。
そんなのよりお前は……こっちの方が似合ってる
ぶっきらぼうに言うと、拓は素早く顔を背けた。
神奈の頭には、小さなひまわりとたくさんの種類の花で編み込まれた花冠がのせられていた。