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第31話

2日目-15
『ごめん、ちょっと1人にさせて』
数時間前、自分が神奈に放った一言が、何回も何回もこだまする。
(稲汰)僕、神奈ちゃんになんて酷いことを……。神奈ちゃんは僕のことを心から心配して声をかけてくれたのに、僕は、神奈ちゃんを突き放すような態度とって……。もう、サイテーだよ……。
稲汰が言葉を放った瞬間の、神奈の顔が忘れられない。神奈には、いつだって笑顔でいてほしい、と思っているはずなのに。
(稲汰)くだらないヤキモチで、自分のことしか見えなくなって。挙げ句の果てに彼女を傷つけた。
罪悪感だけでなく、後悔の念や心配などが、稲汰の小さな肩に重くのしかかる。
稲汰
そういえば、なんで西内拓は神奈ちゃんに花冠を贈ったんだろう。もしかして、西内拓も神奈ちゃんのこと気になってっ……いや、もう好きになっちゃってるのかもしれない。神奈ちゃんは、魅力に溢れた女の子だもん。
ふと、自分が長い独り言を言ってしまっていたことに気づき、思わず手で口を塞ぐ。──その動作で何かが変わるわけではないが。
(稲汰)僕ってば、なんでこんなに独り言言っちゃったんだろう……///
口に当ててていた手をおろし、稲汰はまた考え始める。
(稲汰)もしも西内拓が神奈ちゃんのことを好きだったとしたら、2人は両想いか。……僕が、絶対になることのできない関係。
そう思うとやっぱりどうしても悔しくて、近くにあったクッションを力任せにギュッと抱き締める。
(稲汰)神奈ちゃんのこと、好きなのに。大好きなのに。誰よりも。昔から。……けど、神奈ちゃんの幸せを1番に考えて、一緒に喜ぶことができない僕は、やっぱりどうしようもなく自己中な人間だっ……!