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第36話

3日目-5
「ただいま~……。」

稲汰は、ひまわり畑に1時間ほど滞在したあと、家に帰ってきた。『ただいま』に『おかえり』と返してくれる人はいない。稲汰の母は庭で園芸をしているし、父も仕事だし、神奈は、

(きっと……〝西内 拓〟のところ……)

また、稲汰の中を黒い感情が渦巻きそうになる。それから逃げようとするかのように、稲汰は頭を強く振る。

(考えても、意味ないんだ。……よし。気を取り直して。いったい何をしようかな……)

ぐううぅぅぅ……

そこで不意に、稲汰のお腹が鳴った。反射的に御中を押さえ、軽く頬を染める。もちろん、周りには誰もいないのに、だ。

(そうだった。僕、まだお昼ご飯食べてないんだった。冷蔵庫に、なにかあったりしないかなぁ……)

いつもだったら、机の上か冷蔵庫の中に、稲汰の母が作ってくれた作りおきの昼ご飯が残されている。机の上には置かれていないため、冷蔵庫を開けると。

『なー君、塾の夏期講習お疲れ様!私、そんなに料理得意じゃないけど、食べてもらえると嬉しいな。 神奈』

そんなメッセージカードと共に、ワンプレートのお昼ご飯が冷蔵庫の中に残されていた。

パタン。冷蔵庫の扉を閉める。

稲汰は、軽く瞳をこすった。

ガチャッ。冷蔵庫の扉を開ける。

中には、神奈が作ってくれたお昼ご飯。……夢ではなかったようだ。

(ええぇぇぇぇぇぇ!?神奈ちゃんが、僕に手作りご飯!?嘘でしょ!?好きな子の手料理食べれるって……どうしよう、今月の運全部使っちゃったような気がする……)

稲汰は、乗せられた料理が崩れないようにそっとプレートを冷蔵庫から出すと、静かに机の上に運んだ。

(……よしっ。)

「いただき……ます。」

大切に、丁寧に。稲汰は、料理の1つであるチャーハンを掬い上げる。口に入れ、1度噛んだ瞬間。

(お、おいしいぃぃぃぃぃぃ!!『料理得意じゃない』!?十分だよっ!)

神奈の優しさと、料理の美味しさに顔をほころばせながら。稲汰は一口一口、味わいながら食べ続けた。















稲汰
ただいま~……。
稲汰は、ひまわり畑に1時間ほど滞在したあと、家に帰ってきた。『ただいま』に『おかえり』と返してくれる人はいない。稲汰の母は庭で園芸をしているし、父も仕事だし、神奈は、
(稲汰)きっと……〝西内 拓〟のところ……
また、稲汰の中を黒い感情が渦巻きそうになる。それから逃げようとするかのように、稲汰は頭を強く振る。
(稲汰)考えても、意味ないんだ。……よし。気を取り直して。いったい何をしようかな……
ぐううぅぅぅ……
そこで不意に、稲汰のお腹が鳴った。反射的に御中を押さえ、軽く頬を染める。もちろん、周りには誰もいないのに、だ。
(稲汰)そうだった。僕、まだお昼ご飯食べてないんだった。冷蔵庫に、なにかあったりしないかなぁ……
いつもだったら、机の上か冷蔵庫の中に、稲汰の母が作ってくれた作りおきの昼ご飯が残されている。机の上には置かれていないため、冷蔵庫を開けると。
『なー君、塾の夏期講習お疲れ様!私、そんなに料理得意じゃないけど、食べてもらえると嬉しいな。 神奈』
そんなメッセージカードと共に、ワンプレートのお昼ご飯が冷蔵庫の中に残されていた。
パタン。冷蔵庫の扉を閉める。
稲汰は、軽く瞳をこすった。
ガチャッ。冷蔵庫の扉を開ける。
中には、神奈が作ってくれたお昼ご飯。……夢ではなかったようだ。
(稲汰)ええぇぇぇぇぇぇ!?神奈ちゃんが、僕に手作りご飯!?嘘でしょ!?好きな子の手料理食べれるって……どうしよう、今月の運全部使っちゃったような気がする……
稲汰は、乗せられた料理が崩れないようにそっとプレートを冷蔵庫から出すと、静かに机の上に運んだ。
(稲汰)……よしっ。
稲汰
いただき……ます。
大切に、丁寧に。稲汰は、料理の1つであるチャーハンを掬い上げる。口に入れ、1度噛んだ瞬間。
(稲汰)お、おいしいぃぃぃぃぃぃ!!『料理得意じゃない』!?十分だよっ!
神奈の優しさと、料理の美味しさに顔をほころばせながら。稲汰は一口一口、味わいながら食べ続けた。