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第20話

2日目-4
タッタッタッタッタッ
ひまわり畑までの道のりを、神奈は1人走っていた。
さっきまでの稲汰との会話が、何回も頭の中でリピートされる。
『──僕も知らない。』
(神奈)じゃあ、拓が神様なの?"114歳"って言っていたのも……本当?
そんなことを考えながら走っているうちに、昨日のひまわり畑が見えてくる。
ひまわりには、朝日が優しく降り注いでいる。が、昨日のように日の光を反射して輝いてはいなかった。
神奈は、ひまわり畑の中心まで移動し、周りを見渡しながら、小さく声を発した。
神奈
……拓っ?いる?
だが、どこからも返事は返ってこない。
今度は、少し大きな声で呼んでみる。
神奈
拓っ……!いないの?
しかし、ひまわりが風で揺れただけで、返事が返ってくることはなかった。
(神奈)あれ?おかしいな……。昨日確かに約束したはずなのに。
神奈は、ひまわり畑の中心から出て、周辺も見てみるが、やはり拓の姿はなかった。
(神奈)そういえば昨日、会う時間は決めなかったな……。まだ朝早いし、午後になったら、拓もいるかもしれない!とりあえず、今は出直そう……。
神奈はそう決めると、1番近くにあった大きなひまわりの花びらを優しく撫で、手を離すと稲汰の家に向かって歩き始めた。
神奈に触れられたひまわりは、神奈の方に向かって、ゆらゆらと体を揺らしていた。
50㍍ほど歩いたところで神奈はひまわり畑を振り返ったが、もうその頃にはひまわりは揺れていなかった。