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第12話

1日目-11
神奈は、ひまわり畑へ向けて、迷わず足を進めた。小さい頃に、稲汰と毎日のように通った道を、今は1人で歩いている。なんだか不思議な気分だった。
今までと変わらない姿を見せる場所もあれば、全く違う姿を見せる場所もあり、歩いていて退屈はしなかった。
そんな中で、神奈はこんなことを考え始めた。
(神奈)そもそも、いつもはあっけらかんとして、面倒くさがりの私が、なんで伝説に興味をそそられたのかしら。……まぁ、伝説を見付けたら、その理由もわかるかもしれないわね。まずは、前進あるのみ!
ひまわり畑は、稲汰の家からさほど遠くない場所にあるため、歩いているとすぐ、前方にその姿が見受けられた。
(神奈)わぁっ……!ここが、あのときのひまわり畑!?
丁度ひまわり畑のひまわり達は満開の時期を迎え、太陽に向かって大きく花を咲かせていた。その姿からは、伝説の有無に関わらず、なにか心打たれるものがあった。
(神奈)小さい頃……、なー君と一緒に来ていた頃には、ひまわりは私のずっと上に咲いていたのに、今は私と同じくらい……。こんなところで自分の成長を感じるなんて思ってもみなかったわ。
神奈はしばらく、伝説のことも忘れ、ただただひまわりに見とれていた。この花を見ていると、神奈と稲汰の思い出が全て鮮明に刻まれているようで、とても居心地がよかった。
ひまわりは、太陽の花……。よくそう言われるのにも納得がいった。1つ1つの花達が、太陽に向かって懸命に伸びていき、そして花を咲かせる……──咲いた花はやがて枯れ、新しい命の欠片として、種を残していく……。
神奈は、目の前にあるひまわりの花びらに、そっと触れてみた。
そこで、自分が伝説を探しに来たことを思い出し、我に返った。
(神奈)よ、よ~しっ!気を取り直して、伝説探し、頑張らなきゃね!
神奈は、全体を1度見渡した後、本格的に伝説探しをスタートさせたのだった。