第5話

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2022/09/27 07:58
あなた
あーこの山...
善逸
ヒッ...
あなた
めちゃくちゃいるなぁ...w
 あなたが山を見上げている隣で、善逸は既に逃げ腰になりながらカタカタと震えていた。
あなた
ほら、行くよー
善逸
い"ぃぃぃやぁ"ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
あなた
えー?さっきは行くって言ってたのに、どっちー?
善逸
だって!怖いんですもん!
あなた
鬼狩りなのに鬼怖いって言ってたらこの先どーすんのよ
善逸
そっ、それは...
 あなたと善逸が茶番をかましている時だった。
ゔぅ...
あなた
おぉ
善逸
ギィィィィィィャァァァァァァァ!!!!
 大きな悲鳴を上げた善逸は、あなたの後ろに隠れてしまった。自分より背の低いあなたの後ろに隠れている姿は、情けないとしか言いようがない。
あなた
まったく...
 あなたは鬼の元へ歩み寄ると、呼吸すら使わずにその頚を斬り落とした。
あなた
さっ、ビビってないで次行くよー
 あなたは日輪刀についた血を振り払うと、鬼がうじゃうじゃと潜む山の中へ進んで行く。善逸は一瞬ついて行くか悩んだが、夜の闇の中1人で師範の帰りを待つのは考えただけでも恐ろしすぎる。
善逸
待っ、待ってくださいよぉ〜(T ^ T)
 おんおんと泣きじゃくりながら善逸はあなたのことを追う。
 16歳の少年が14歳の少女に泣きつく姿は、情けないとしか言いようがない。
 あなたは今更ながら彼を継子に選んだことを後悔するのだった。

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