第7話

💘
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2018/05/06 07:31
サンヒ
あ、あ、あの人!
サンヒが小さく言う。



指さす方向には大邱中のユニフォームを着て、

背中に『6』と書いてある男子が居た。
YOU
YOU
え、あの人?
サンヒ
うん。そうだよ。かっこいい♡
顔はよく見えないけど背は低い方。


でもバスケは上手で、テクがすごい。
YOU
YOU
よく顔見えないけど上手だね。
サンヒ
でしょ!もう一生懸命走ってる姿とか見たらハートが···♡
もうメロメロのサンヒ。


得点なんてそっちのけでそのイケメンばかり目で追いかけてる。
YOU
YOU
サンヒ?江北中シュート入ったよ。
サンヒ
あーごめんごめん。
サンヒは江北中の得点付け、

私は大邱中の得点付け担当だった。



大邱中はとにかくシュート入れるのが早いから。




目を離す暇がない。










と、大邱中の選手がドリブルしながら自分のゴールの方に走って行く。
サンヒ
待って。イケメンが目の前にいるッ!
ゴールの少し遠い所、

つまり得点版の目の前に来て立ってるその人。



するとその人が急に回されたパスを受け取る。
サンヒ
え?
“スパッ”


『うぉぉぉぉぉぉぉ!』

客席や女バスの席から声があがる。




何と、その人は遠くからシュートを決めたのだ。
サンヒ
やば!すごいよ。3点シュート!
YOU
YOU
ほんとだ!すごい〜。
私も思わず客席の人と一緒に声を漏らしてしまう程、



すんなりシュートを決めた。





それからもその人は見事にシュートやパスをしていき···。
“ピーーーッ”

時間が来た。



98点対46点。








大邱中の圧勝だった。
YOU
YOU
大邱中すごいね!
サンヒ
だよね〜♡優勝できるよ。



その『イケメン』な人の顔は見えなかったけど、

どうやらバスケは物凄く上手いらしい。

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