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第4話

ファイナル
40
2019/10/09 23:18
日向は若菜を連れていこうとしていたはずだった。ホントに一瞬だった。日向の頭から赤い液体が地味に流れ出た。
若菜は日向を殺すことを選択した。若菜の顔は変わってない。下に日向が倒れてるだけ。
小橋 ミライ
小橋 ミライ
若菜…大丈夫?
遊佐 若菜
遊佐 若菜
あたし…ころっ、殺しちゃったの?!
小橋 ミライ
小橋 ミライ
大丈夫。あとはあたしがやる。若菜は先帰って。絶対に警察には行かないこと!
遊佐 若菜
遊佐 若菜
分かった!
後始末はあたしがやる。これは慣れてる方がいい。

まずは目立たない上から見たら死角になるところに移動させる。
あとは何事もなかったかのように立ち去る。
翌日何事も無かったかのように学校に行くと若菜はいつもの表情で友達と話していた。
もともとサイコパスに向いていたのか…

人はなんて単純な生き物なんだろうか。ちょっと…ホントにちょっと気持ちを変化させてあげただけなのに。

人間は所詮そんなものなのだ。愚かですぐ周りに左右される。だから人の気持ちは変わりやすい。だからこの世の中、平和問題に苦しんでいるのかもしれない。
朝のホームルームで「日向さんは松島海岸の岩場で枯れ果てた状態で発見されました。警察は自殺としたそうです。」との報告があった。ウチらは勝った!このしょうぶ。

私たちは顔を見合わせニヤッと合図した

終わり

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