昼休み_
私ははなちゃんに向かってそう言った。
前は断られたけど、今回はきっと上手くいく…!
ほんとに、一緒に食べてくれるんだ…!
私ははなちゃんの後ろに続いて歩いた。その間、はなちゃんはずっと喋らなかった。
裏庭についた。はなちゃんはコンクリート製の階段の下から5段目に座った。
私は階段の下から三段目に腰かけて、お弁当を膝の上に置いた。
はなちゃんの方を見ると、ミートボールをフォークで指しているところだった。
はなちゃんが私の弁当を覗き込んで言った。
はなちゃんがミートボールの刺さったフォークをくるくる回してソースを絡めとる。
そして、はなちゃんはミートボールを口に運んだ。噛んで、飲み込む。
言ってしまった…!
呼び捨てに舞い上がってつい言っちゃったけど…大丈夫かな?
(チェーンソーをつける)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。