無料ケータイ小説ならプリ小説 byGMO

第12話

【Five・Interview〔5〕】
23:50
事情聴取が終わり、部屋を出た。
「一通りこれで終わりか」
「はい、アーデモルさんのおにぎりも美味しかったですね」
「あぁ…お袋の飯思い出したぜ」
そんな会話をしていると、一階ロビーで言い争ってるのが聞こえる。
「殺人犯と一緒に居られるか!」
「外に出るのは控えて下さい!」
必死に止めているのはアンドルフだ。
「おい、外は嵐だ!死に急ぐ気か!」
マサヤが最後の言葉を言うと、男は扉に行くのを止めた。顔から血の気が引いてる。
「ふ、フン。今日の所は言うことを聞いてやる。だが、お前は一番信用していない」
お前、と言って指した指の先は、アンドルフだ。
「お前、かなりとっかえひっかえしていると噂されてるじゃないか。なら嘘は得意だろうな」
「誤解ですよ。現に、私は彼女もいません!貴方の奥様をとったりなどもしていませんじゃないですか!」
男は気圧されてる。しかし、余裕の表情をつくろって、こう話したのだ。
「だが、お前は刑事さん達と話す前に、一度会場から出て行ったないか!それはどう説明するんだ!」
「お手洗いですよ!社長の話の前に行っておこうと思って!言いがかりはやめて下さい!」
間髪入れずに言った。嘘の可能性は薄い。男は気付いてないのか、それを言うと満足して部屋に戻った。
「大丈夫でしたか?フェディルさん」
「あぁ、大丈夫だよ。…最近は、こういうの多いから。慣れてしまったよ」
アンドルフは微笑む。疲れの色が見えるのは気のせいではないだろう。
「僕も休むよ。おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
ロビーにはサクラ達以外、誰も居なくなった。
「…私達も寝ますか。もしかしたら、次に殺されるのは私かも知れませんね」
「冗談でも警察がそんなこと言うんじゃねぇ」
こう見てると、二人が本当の親子に見える。

シェア&お気に入りしよう!

この作品をお気に入りに追加して、更新通知を受け取ろう!

望仁香
望仁香
お手柔らかにお願いしますm(_ _)m 誤字・脱字多々あると思われ…… 書くジャンルはバラバラになるかもしれないです。
ミステリーの作品もっと見る
公式作品もっと見る