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第11話

【Five・Interview〔4〕】
21:48
「ここに来るのも久しぶりねぇ」
椅子に座ったヒノエは、懐かしそうに部屋を見回す。
「聴取をする前に、一つ気になったんですが、アーデモルさんはハーフですか?」
「?あぁ、違います。日本人ですけど、旦那がアメリカ人でして、でも数十年も帰国してないので、今の状況はわかりませんが」
「そうなんですか。是非いらしてください!」
「…ツジ。話が逸れてるぞ」
サクラはニヤけた顔を、咳払いで誤魔化して話を聴く。
「社長について何か知っていることはありますか?」
「いいえ、何も知りませわ」
「なら、何か厭な事は?具体的には、辞めさせられた話を聴きたい」
サクラが心苦しいという表情をするのに対し、ヒノエは優しく微笑んだ。
「サクラさんは優しいんですね。でも、私は辞めさせられたんではなく、自分で辞めたんです。厭な社長というのが何となく判っていましたから」
「そりゃまた…どうして分かったんだ」
「最初は私の作った料理を食べたおらっしゃったんですが、私が日本料理を作った途端に、残すようになってしまったんです。その後も、私が当番の時は洋食でも残すようになって…アンドルフ君と話してる所を撮影して、旦那に見せたのも、社長でしょうね。おかげで旦那とも別居しているんです」
「そんなことが…ありがとうございます。お部屋に戻って下さい」
「じゃあそうするわ。あ、おにぎりでも持って来ましょうか?いいえ持って来ます。待っててちょうだい」
「そんな…ああ、ありがとうございます」
サクラの応えも聞かず、ヒノエは去ってしまう。

その後も、聴取は続いた。話を聞いていると、妙なこともあった。

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望仁香
望仁香
お手柔らかにお願いしますm(_ _)m 誤字・脱字多々あると思われ…… 書くジャンルはバラバラになるかもしれないです。
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