そして披露宴に移った。
Fischer'sのメンバーの思い出話に始まり
私が記憶をなくしたこと、マサイが怪我したこと
いろんな話をした。
「それでは新郎のマサイ様、挨拶を」
「みなさん本日はありがとうございます」
マサイも思い出話をし、笑ったり
泣きそうになったりひとつひとうを鮮明に
思い出しているようだった。
「俺達には空白の時間があります。
ですがこうやって結婚することができました。
これはFischer'sの野郎、両親、お医者さんの
おかげだと思ってます。
ほんとにありがとうございます。
これから空白の時間をかき消すような
そんな幸せを作っていきたいと思ってます。」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!