「健斗くんとマサイはめっちゃ被るし
葵ちゃんと私もめっちゃ被る。
フクナって呼ばれ始めたきっかけも同じ。」
正直なんかそうなんじゃないかと思ってた。
この4年間は私のただの妄想だったのだから。
でもマサイくんとの関係は正直まだわからない。
徐々に思い出すような気もするし、
本当に0からはじまるような気もする。
「そうなんだ…」
「でもさ頭打ったときに痛かったんでしょ?」
「うん、めっちゃ」
「なのに夢じゃないんだ」
「もーわけわかんないよ」
「そうだね…でもさ!
ちょっとずつ思い出せるかも、ね!」
「うん、思い出せるといいな」
「お!初めて前向き発言!!笑」
「なんか…頑張ろって思った(笑)」
「いいことだ!頑張ろうね!」
「うん!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!