第103話

#22-5
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2018/12/01 13:55
私は何気なくマサイに話しかけた。

いつものように。

「マサイ…みんな帰ったよ」

「みんなマサイ大好きだって」

「だけどね?私が1番マサイ好きだよ。

なかなか言葉に出来ないけど…」



「みんな…みんな待ってるから」



なんとなくマサイが頷いてくれる気がした。

いつものように笑顔で応えてくれる気がした。

だけどそんなはずもなくマサイは酸素マスクを

つけて微動打にせず静かに眠っていた。

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