「てか今日のリハビリ何時なの?」
「えーっと今日は土曜日だから…16:00!」
「あ夕方なんだ」
「じゃリハビリ見て帰る?笑」
「いいね笑」
「皆お昼ご飯はどうするの?」
「まぁその辺のコンビニで買うよ」
「じゃ先生にバレないようにしないと!笑」
「えダメなの?」
「なんか怖いじゃん!!笑」
こんな他愛のない会話でもFischer'sの
みんなとすれば楽しく感じれるようになっていた。
ほんの些細な発言が大きな話題になったり、
大きな出来事がふーんなんて反応をされたり、
なにもかもが楽しかった。
"あぁ幸せだな"と思えていた。
記憶を無くす前もこんなにも"幸せだ"と
思えるような生活をしていたんだろうか。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!