「ね、マサイ…?」
「…ん?」
少し間があったのは"マサイ"と呼んだからだろう。
少し驚いたような、でも嬉しそうな声だった。
「私たちって私が眠る前もこんな感じだったの?」
「こんな感じとは…?」
「お互いを馬鹿にしてふざけあって…みたいな?」
「あぁ。うん、こんな感じだったよ。」
「なんか、いいね。私こーゆー感じ好きだよ(笑)」
「良かった…のか?笑」
「良かった良かった!!笑笑笑」
「それより菜々美が松葉杖になったことの
ほうが良かったと思うんだが。笑」
「あ、それな!!!!笑
私天才かもしれないわwww」
「なんでだよw」
そんな他愛もない会話をしながら
私とマサイは病室に戻った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。