第4話

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2021/01/25 12:30
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大和さんから呼び出されて、やってきたのは近くのカフェ。
なにやら最近疲れがたまってきているらしい。





「ソウとかが頑張ってくれてんだけどさ、タマがなかなか言うことを聞かないわけでさー?」




「確かに環くんて、自由だよね」




「そうなの」





と、ちょうど店員さんが紅茶を持ってきてくれた。
大和さんは「どうも」と小さく言い、さっそくカップに口をつけた。


私も「ありがとうございます」と言って、渡された珈琲に角砂糖を入れて口をつける。
...ほろ苦い。





「...珈琲頼むとことか、なんか大人びてるよな」




「そう?」




「なんか、ミツと同じ」




「...そう?」




少しにやけてしまう。
だって、大好きな彼と同じなんて言われたら、誰だって嬉しいはず。
私だって例外じゃない。




「そういえば、ミツで思い出した!」




「んくっ...なにを?」




「結婚とか考えてねえの?お前ら」




「んっ!!」




突然のことに、思わず喉が詰まってしまった。
そんな私に、大和さんは背中をさすってくれる。




「けっ、結婚!?」




「うん、そう」





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