第3話

3Daily‪‪𓂃 ☀︎*.。
62
2021/04/28 13:11
目が覚めると、お医者さんがいて「極度の栄養不足です。」と告げた。そして兄さんに何やら言った後出ていった。………ところで兄さん。その手に持ってるお粥は何ですか?
瀬尾 凪
瀬尾 凪
何って…野菜混ぜたお粥だけど?
栄養不足なら先生がこれ食べろって…
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
それは分かったけど…お腹減ってない!!!
瀬尾 凪
瀬尾 凪
何でだよ!食べろよ!飴で栄養取れる訳ないだろうが!
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
いや取れるし!塩トマト飴舐めればいいよね!?後それどうせ茸入ってるでしょ!
瀬尾 凪
瀬尾 凪
飴はそもそも栄養ねぇよ!!
茸?入ってますけどそれが!?
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
僕茸嫌いつったじゃん!
瀬尾 凪
瀬尾 凪
知るか!俺が育てた国産茸だぞ?食べろ!!
この後、僕らのやり取りは看護師さんに「病院ですよ?静かになさって下さい。」と怒られるまで続いたのだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕はまた病院を抜けてすぐ側にある丘に行った。勿論帝さんに会いたかったからだ。僕が行くと帝さんは既に居ていつもの様に木陰で本を読んでいた。
_汐瀬@シオセ_ 帝
汐瀬シオセ
あ、あお……え"っ!?
帝さんは本から目を離し、此方を見た瞬間驚きの声を上げる。それもそのハズ、僕は帝さんに向かって思いっきり体当たりしようとしているからだ。
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
み、か、ど、さーん!!
_汐瀬@シオセ_ 帝
汐瀬シオセ
え、ちょ、まっ…!
僕が体当たりすると意外な事に帝さんに受け止められていた。てっきり芝生に投げ出されるかと思っていたのに意外と力があったらしい。…華奢で力なんか無さそうなのになぁ。
_汐瀬@シオセ_ 帝
汐瀬シオセ
危ないから次からこんな事はや…め?!ゴホッゴホッ…。
それだけ言うと帝さんは急に激しく咳き込み始めた。僕はパニックになって謝る事しか出来なかった。
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
ご、ごめんなさい!誰か人を…!
慌てて辺りを見回した僕の目に、病院から兄さんが映った。
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
兄さん!助けて!帝さんが!!
今まで出した事ない程の声量で叫ぶ。兄さんは此方を向いた瞬間急いで駆け寄ってきた。
瀬尾 凪
瀬尾 凪
何があった!?
瀬尾 _碧依@アオイ_
瀬尾 碧依アオイ
僕の所為で、帝さんが…!助けて!
帝、という名前を出した瞬間兄さんの顔が歪んだ気がしたがそれも気の所為でいつの間にか真剣な表情になっていた。兄さんは帝さんを担いで急いで病院に駆けて行った。
その後ろ姿を見送りながらふと、考えた。僕があんな事をしなければ帝さんはあんな苦しそうな顔をしなかったのではないか?僕に体力があれば兄さんを手伝えたのではないか?、と。
……………………………………………………………。
next‪‪𓂃 𓈒𓏸☀︎*.。

プリ小説オーディオドラマ