第20話

5𓂃 𓈒𓏸☽･:*

2021/07/19 09:20

羽瀬蘭丸

…アンタらも親に連れてこられたのか？

葵

はい。そうでs

瀬尾紅音

そうですけど何か？

そこまで言いかけたところで紅音が言葉を被せてきた。
…姉って怖いなぁ…()
笑ってるのに目が笑ってない()
あの…紅音？後ろに持ってる鉛筆は何ですか…？
綿飴さんも後ずさってるじゃないですかはぁ………()

羽瀬蘭丸

…ｺﾎﾝ。俺は羽瀬蘭丸。
多分アンタらの従兄弟だと思う。

…蘭丸…蘭丸かぁ…聞いた事ないですね。
それより綿飴さんって名前じゃない事に吃驚です(((

瀬尾紅音

…私は瀬尾紅音。従兄弟…ごめんなさい多すぎて覚えがないわ。

羽瀬蘭丸

…母の名前は楓。現在バツイチで何年か前に日本とフランスのハーフと結婚した。
…これで分かるか？

瀬尾紅音

…ああ。貴方が…。

葵

……申し遅れました。僕は瀬尾葵。
そこの紅音は…シスコンの度が過ぎてますが一応双子の姉です。

瀬尾紅音

葵?!一応って何一応って?!
紅音お姉ちゃんはれっきとした葵のお姉ちゃんだよ！！！

羽瀬蘭丸

…さっきの口調………え…？
うわぁ………………()

瀬尾紅音

よし、さっきの事を知られたからには生かしておけない。ちょっと外行こっかぁ…★

そう言うなり自分より身長が高い羽瀬さんの服を引っ張って外に連れていこうとする紅音。羽瀬さんも必死に抵抗しているが…あの紅音を相手に何処まで抵抗出来るのか…(((

羽瀬真（ｼﾝ）

え、ちょっと?!
僕の弟をどこに連れて行く気?!

…誰か来た。

next𓂃 𓈒𓏸☽･:*

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編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。