「あのさ、」
『あのさ、』
同時だった、
私は翔太くんに別れを告げ用と思って
「先、いいよ」
『翔太くん、私たちもう終わりにしよう、』
「理由は、?」
『妊娠しちゃったんだけどさ、堕ろすとかそんな考えないし翔太くんデビューだし。』
「浮気?」
『違いますけど?笑 翔太くんの子』
「そ、っか、ごめん、」
『で?翔太くんは何?』
「俺も、その、別れようって、言おうと思ってて」
『よし!じゃあ今日で会うの最後ね、
今までありがとう。』
「でも今の聞いて考えかわった」
『私の考えは変わらないよ』
「変えて、」
『無理だよそんなの笑』
「俺のこと嫌い?」
『嫌いじゃないよ、最後にさお腹撫でてよ笑』
「え?」
『ほら、実のお父さんじゃん?笑』
「名前、男の子だったら 雪翔 ゆきと ってつけて、」
『わかった笑 女の子だったら?』
「雪乃、」
『じゃあね、翔太くん。』
「また会いたい」
『じゃあいつか見つけだしてね、私の事』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。