『翔太くん、!すき!』
「ありがとう俺も好きだよ」
『あのっ、』
「でもごめんね俺はあなたを幸せに出来ないから」
『そっか、ごめんねっ、』
なんてやり取りしてて
(なにあなたはその人好きなの?)
『うん、』
(今隣にいる幼なじみの俺よりネットで知り合った年上の男?)
『いいじゃん別に、好きなの』
(俺はあなた好きだよ)
『慰めありがとう、笑 まあ私も蓮好きだよ笑』
でも知ってる、蓮だって思わせ上手で
蓮のこと好きな女の子なんて沢山、
「蓮くんすき、」
(ありがとう笑)
「ごめんね、蓮くんにアタックして」
(いいよ迷惑じゃないし笑)
結果私もあの子らとおなじ
(お前1番のダチ笑)
『ありがとうございますね笑』
(なんで俺のとこ来てくれないのさ悲しい〜)
『いやごめんね?』
(その歌いいね)
『私の好きな歌笑』
私の好きな歌を好きになってくれた、
(まだ好きなの?)
『忘れられないの、』
あれから翔太くんのアカウントは消えて
連絡とることも無くなったけど頭から消えなくて
(まだあれ好きなんだ)
『悪い?』
(別に)
『あーあいつの間にか蓮もいない、笑』
周りには誰もいなくて笑
大我「あなたー、」
『お兄ちゃん、、』
結果お兄ちゃんに泣きついて笑
「ねえあなたー、」
『マジで言ってんの?笑』
「いやまじだから笑」
『へー笑』
私に好意を向けてくれる子もいた
でも頭にいるのは蓮と翔太くん
二兎追うものは一兎も獲ず
蓮、彼女出来たんだ、
幸せになってね、
あーあ、
好きだったんだけどなぁ、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。