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第4話

イマドキの小学生2 コナンside
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2023/10/21 09:52
 
 
安室透
......少し気になることがあってね。でももう大丈夫だよ。どうやら僕の気のせいだったようだからね
江戸川コナン
......
 嘘だとわかった。口ではそう言っていても、安室さんの視線は変わっていなかったから。
(なまえ)
あなた
あ、えと、、カードで、、、、
江戸川コナン
......
 安室さんが警戒するんだから組織と何かしらの関係がある人、もしくはその疑いがあるということだろう。
 組織と関係がなかったとしても、安室さんに目をつけられるぐらいなら相当腕が立つはずだ。
江戸川コナン
(どちらにせよ、あの人には絶対何かある......!)
江戸川コナン
あ! おねーさん、こんなところにゴミがついてるよ! とってあげる!
(なまえ)
あなた
え? ああ、、ありがとう、、、、
「スッ」
 袖口のゴミをとるふりをして盗聴器を取り付けた。
江戸川コナン
(これで何か分かるはず......)
江戸川コナン
よし、とれた! じゃあねお姉さん!
(なまえ)
あなた
......うん、じゃあね。ありがとう、“コナンくん”
江戸川コナン
......!
江戸川コナン
(なんで俺の名前知って......)
江戸川コナン
(......そういえば最初ここに来たとき......)
「カランコロン」
江戸川コナン
あ、安室さん!
安室透
......。コナンくん、、、久しぶりだね ニコ
江戸川コナン
あ、、、うん、、、、、
江戸川コナン
(......なんてことがあったっけか......)
江戸川コナン
(にしてもあの一瞬で俺の名前を覚えていたとはな......)
榎本梓
あ、安室さん、アイスがもうなくなりそうなので買い出し行ってきても良いですか?
安室透
いいですよ。今の時間帯ならそれほどお客さんも来ませんし、僕一人で大丈夫です
榎本梓
それじゃあ行ってきます
 梓さんが店を出てすぐ、仕掛けた盗聴器から電話を掛ける音が聞こえた。
江戸川コナン
......! 安室さん、ちょっと来て
江戸川コナン
(もしこれで烏の子あの音が聞こえたら......確実に黒の組織奴らの仲間だ......!)
江戸川コナン
......さっきの女の人に、盗聴器を仕掛けたんだ。......安室さんも聞くでしょ?
安室透
......! 全く......。君は本当に恐ろしい子だな
 そう言って安室さんはイヤホンを受けとる。
(なまえ)
あなた
『あー伊地知さん? 神代です』
江戸川コナン
(......酒の名前じゃない。普通の日本人の名前だ。......組織の仲間じゃないのか?)
安室透
(神代......調べてみるか。偽名の可能性もあるが)
 神代さんが伊地知という人に話した内容は車で迎えに来てほしいというものだった。
江戸川コナン
(......ということは位が高い、もしくはあまり人にみられたくないということか......?)
 それに電話相手は声からして年上の男性だった。敬語だったが、車で送り迎えを頼めるだけの力が彼女にはあるのだろう。
安室透
......僕は一応仕事に戻るよ。客が少ない時間帯とはいえ、来ないわけではないからね。
江戸川コナン
うん
 しばらくするとスマホの着信音が聞こえてきた。
二人
......!
江戸川コナン
(次は誰だ?)
 
(なまえ)
あなた
『......もしもし、なんですか。簡潔にお願いします』
 
 相手はさっきの人とは違う人で、若そうな男の人だ。
江戸川コナン
(......嫌々って感じはするけど、、、仲は悪くない......)
江戸川コナン
組織とは関係ないのか......?
 そう思ったときだった。
 
五条悟
『あー、毛利小五郎。会えた?』
二人
......!
江戸川コナン
(毛利小五郎?! ......おっちゃんに会う予定だったのか......?)
安室透
(毛利さんに......目的はなんだ......? ......いや、ただ単に探偵の依頼をしに来たという可能性もあるが......)
五条悟
『え、まだ会ってないの? ま、別にいーけどさ、明日には会っといてよねー。米花町強いの多いらしいから、上が早くしろってうるさくてさー』
(なまえ)
あなた
『......はい、明日には会いますよ。今日は帰りますけど』
江戸川コナン
(......強いってなんだ? それに上がうるさいって......神代さんは何かしらの組織に属している......?)
五条悟
『でさ、こっちが本題なんだけど、、、あと2件、今日のあなたの任務増えたから』
二人
(......! 任務、!)
(なまえ)
あなた
『は? また任務ですか? 今日いつもより多く任務こなしたんですけど。滅茶苦茶殺しまくって疲れてるんですけど。それ五条先生の任務じゃないんですか?』
江戸川コナン
(......! 殺すだと、、?! それに相手のことを『五条』って......)
五条悟
『おー、かなりストレスたまってるねー。まーでも、雑魚らしいからさ、ストレス解消のつでに祓うぐらいの気持ちでやりゃあいんじゃない?』
(なまえ)
あなた
『......そうですね。日頃の五条先生への恨みを晴らしてきます』
五条悟
『おー怖い怖い』
安室透
(......『祓う』、だと?)
安室透
(それに五条......どこかで聞いたことがあるような気がするんだが......)
 その後、神代、、、あなたさんは電話相手に任務先の住所を聞いていたが、電話口では答えてくれなかった。
江戸川コナン
(......ここで住所がわかれば、まだ調べられることが増えたんだけど......)
 そして音的に彼女が車へ乗り込む際、彼女が口にした言葉は思いもよらないもので、僕と安室さんの間に緊張が走った。
(なまえ)
あなた
『いつまで盗聴してる気? コナンくん』
江戸川コナン
(......!! 気づいてたのか......!?)
(なまえ)
あなた
あー、もしかしたら安室さんもかな?
安室透
(......! 僕まで......)
(なまえ)
あなた
『コナンくん、君まだ小学生だよね? 今時の小学生って、盗聴器持ち歩いてるのかな? まあでも、こんなことするコナンくんが只の小学生じゃないのは確かだよね』
江戸川コナン
......
(なまえ)
あなた
『それにしてもよく出来てるね、この盗聴器。すごく薄い。開発者は誰かな?』
江戸川コナン
(......盗聴器を見慣れている......)
(なまえ)
あなた
『君が私になんの疑いをかけてるのか知らないけどさ、あまり危ないことには首を突っ込まない方が良いよ。......そのうち自分だけでなく、自分の大切な人たちにも危険が及ぶかもしれないからね。』
江戸川コナン
(......大切な人......)
......蘭......。
(なまえ)
あなた
『私についていろいろ聞きたいことがあるだろうけど、私には......私には関わらない方がいい。これ以上の詮索もやめて、大人しくお家で勉強でもしてな。これは注意じゃない、警告。もしかしたら君たちが消されちゃうかもしれないから。どれだけ強くても無意味。それだけの力が私達にはある』
江戸川コナン
(......盗聴器に気づいていた。それなりの手練れ。そんな人が『どれだけ強くても無意味』だと言った......)
(なまえ)
あなた
もう会うこともないだろうけど、元気でね。......くれぐれも、自分から死に行くような真似はしないでね。
『バキッ』
 その言葉を最後にあなたさんは盗聴器を潰した。
江戸川コナン
安室さん
安室透
ああ、探るなと言われて
江戸川コナン
探りたくなるのが
二人
探偵のさが
......明日、小五郎のおっちゃんに会いにくる......。
江戸川コナン
(明日あの人に会ったら......)
江戸川コナン
(ぜってー正体を暴いてみせる......!)
 
翌日
 
江戸川コナン
あれ!? 昨日ぶりだね、あなたさん!!
(なまえ)
あなた
え、あ、、そ、そうだね、、、、コナンくん......
 あなたさんは顔を引きらせながらもニコりと笑う。が、動揺しているのはバレバレだった。
江戸川コナン
これから宜しくね、あなたさん!
(なまえ)
あなた
よ、よろしく......
 
 
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