第2話

無期限の護衛任務
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2023/06/02 12:34
 
 
 真希たちと稽古をしていたら五条先生が現れた。
(なまえ)
あなた
あ、五条先生
五条悟
あ、いたいた。やっぱここに居たか。昨日僕が言ったこと覚えてる? 今日は大事な話があるって言ったのにさー
 そういえば昨日の稽古後、明日は大事な話があるから起きたら部屋に来いといっていた。でもどうせ、任務を投げられるだけだろう。五条先生はいつも重要やら極秘やらいってるし。
禪院真希
んだよ、クソ目隠しからそんなこと言われてたのか?
(なまえ)
あなた
ああ、言ってましたね。そういえば
五条悟
ほんとに大事な話だからね!
(なまえ)
あなた
ああ、はい
 たいした話ではないだろう。そう思っていた。次の五条先生の声を聞くまでは。
五条悟
なんと! なななんと! 我らが特級神代あなたに、無期限の護衛任務が任されましたー!
(なまえ)
あなた
............は?
禪院真希
マジか?
五条悟
マジ
パンダ
本気か?
五条悟
本気本気
狗巻棘
こんぶ?
五条悟
もう、棘まで疑っちゃってー。これは本当の話でもう上が決めた決定事項!
(なまえ)
あなた
護衛任務......しかも無期限?
五条悟
あー、みんな探偵の毛利小五郎って知ってる?
禪院真希
誰だよ
パンダ
知らん
狗巻棘
おかか
(なまえ)
あなた
あー、名前ぐらいなら......名探偵って言われてますよね?
五条悟
そうそう。ほら、みんなも米花町は知ってるでしょ?
禪院真希
あー、あの犯罪都市な
(なまえ)
あなた
この前任務で行きましたけど呪霊の数やばかったですよ
狗巻棘
しゃけしゃけ
五条悟
流石犯罪都市って感じだけど、米花町で呪霊が発生してるとこは殺人現場とか自殺現場とか、そういうんが多いわけ。で、そこに共通点がないか調べたところ、毛利小五郎とその回りの人たちが遭遇したとこに一級相当の呪霊が多く発生してんの
(なまえ)
あなた
うわ~......
 ということはつまり、その人たち訪れた先々で殺人現場に遭遇してるってこと? もしくは必ずと言って良いほど死人が出ると......
(なまえ)
あなた
......その人、死神でも連れるんじゃないですか?
パンダ
それあなたが言っちゃって良いのか?
五条悟
ねー、あなたの方こそ死神つれてるくせに~
 まあ確かに、私も日中死神連れてはいるけどさ......。私の死神は一般人は殺さないし。私だってまあまあ強いから死人もあんま出さないし。
禪院真希
にしても米花町で毛利小五郎の護衛任務とはな。毎日任務三昧だな
五条悟
ほんとそれー。あー、俺に回ってこなくて良かったー! 護衛任務なんかやったらサボれないしー
禪院真希
おい
狗巻棘
ツナ(まさか)
パンダ
あなたを
(なまえ)
あなた
......身代りに差し出したんですね?
五条悟
え、いやー、、、、、、そうとも言える?
禪院真希
うっわ......()
狗巻棘
ツナ......()
パンダ
悟......()
(なまえ)
あなた
五条先生......()
五条悟
え、、いや、、、
その、、、、、ごめん、、、
二年生
......()
 私たちは五条先生を......いや、この際敬称も外そう。この顔と呪術師としての能力は最強のイケメンだが、性格はクソオブクソな五条悟に、私達二年生四人は軽蔑の目を向けた。
(なまえ)
あなた
......()
禪院真希
......()
パンダ
......()
狗巻棘
......()
二年生
......()
五条悟
......え?
 
 
(なまえ)
あなた
伊地知さん、もう大丈夫です。この喫茶店でお昼食べてから毛利さんに挨拶行くので、お昼にしてください。あ、なんなら一緒にそこで食べます?
伊地知
あ、いえ。お構いなく。......ですがお言葉に甘えて少し休ませていただきます。私は近くのコンビニで済ませますので、毛利さんにご挨拶が終わりましたら呼んでください
(なまえ)
あなた
わかりました。気を付けて
伊地知
はい
 そういうと伊地知さんは車を出した。少し見送ると、道路へ背を向け、私は喫茶店へと足を運ぶ。
(なまえ)
あなた
グー......
(なまえ)
あなた
......恥ず......
 お腹が鳴ってしまった。だが仕方ないと思う。朝からなにも食べずに任務をこなした上、この喫茶店からすごく良い匂いがするのだ。
「カランコロン」
 早く食べたい一心で、「喫茶ポアロ」のドアを開ける。と同時に、ベルが鳴り、微かにサンドイッチの匂いが鼻を霞める。ベルの音に気づいた男の定員がこちらを見る。
安室透
いらっしゃいませ。お一人ですか?
(なまえ)
あなた
あ、はい
安室透
、、ではカウンター席へどうぞ
 本当はテーブル席が良かったが、結構他のお客さんもいるようで、テーブル席は空いていなかった。
(なまえ)
あなた
......
 メニューを手にとり、一番人気とかいているサンドイッチを頼んだ。
(なまえ)
あなた
あの、これください
安室透
かしこまりました
 私は、頼んだサンドイッチが持ってこられるまで、毛利小五郎についての資料を読んでいた。眠りの小五郎というのは、なんと本当に眠っているような格好で推理をするかららしい。一度見てみたいものである。
(なまえ)
あなた
(まあ護衛任務を始めたら、嫌でも見ることになるんだろうけど)
安室透
ご注文の品です
(なまえ)
あなた
あ、ありがとうございます......
 私は食べながら、毛利小五郎さんになんて挨拶するかを考えていた。
(なまえ)
あなた
......
 しばらく美味しくサンドイッチを頂いていたのだが、やはりあの男の定員が気になる。
 ちらっと横目でその男の定員さんの方をみた。
(なまえ)
あなた
(......やっぱり憑いてる)
 一体この男性定員は何者なんだろうか。凄い数の呪霊に取り憑かれている。強さこそないものの、これだけ多くの人から恨まれたりすることは、そうあることではない。
 ましてやただの喫茶定員なら、その可能性は極めて低いと言えるだろう。もし可能性があるなら、客への態度が悪くて、客や同僚から恨まれるぐらいだろうが、この人の接客態度は悪くない。むしろとても優秀だ。
 それ以外に人に恨まれることがあるとすれば、昔学生時代などにいろんな人から恨みを買うようなことをしていたのだろう。人は見かけによらないと言うし。
(なまえ)
あなた
......
(なまえ)
あなた
(......もしくはただの喫茶定員ではないか)
 いずれにせよ、流石にこれだけ憑いているのに放っておくことはできない。
(なまえ)
あなた
......死神
死神
死神
な~に?
(なまえ)
あなた
あの男の定員さんに憑いてる呪霊、祓っといて
死神
死神
え~、男ー?
(なまえ)
あなた
お願い
死神
死神
はぁ、、了解
 そう言って死神は手から鎌を出した。
死神
死神
あー、めんどくせー......男なんざほっときゃ良いのに
 鎌で素早く呪霊達を切り裂き、あっという間に定員さんに憑いてた呪霊は消滅した。
安室透
っ!
(なまえ)
あなた
......
死神
死神
終わったよー
(なまえ)
あなた
ん、ありがと
安室透
......
 定員さんはからだが軽くなっただろう。だが少し思ってた反応と違った。疲れがとれて嬉しそうな表情ではなかった。
死神
死神
......もしかしてバレたんじゃない?
(なまえ)
あなた
......まさか
 四つ目のサンドイッチを食べる。だが先程のようにあまり美味しく感じられなかった。
(なまえ)
あなた
(......だって......)
 視線を感じる。疑うような、警戒しているような、刺すような視線を。
 あの男の定員から。
安室透
......
 
 

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