やっと優空と同じクラスになったのが小学校5年生の時。
この時私にとっての事件?が起きた。
ある日の昼休み、私は友達と一緒にかくれんぼをしていた。
私は裏庭の木の下に隠れた。
でも誰にも見つけてもらえない…
裏庭だから私は昼休み終了のチャイムが聞こえなかった。
あと5分で5時間目が始まってしまう。
私は何も知らずに息をひそめていた。
その頃教室ではこんな話がされていた。
みんなどうしたんだろう…
その時、足音が聞こえた。
タッタッタッタッタッタッ
あ、見つけに来てくれた。
そう言って優空は私のことを立たせた。
そう言って優空は手を出てきた。
私は急がないといけないのにドキッとした。
優空の手はもう男の子っぽかったから。
私は優空の手に私の手を重ねた。
理由がともあれ、私は嬉しかった。
なんでだろう。胸が苦しい…
優空は全速力で走った。
すごく早い!!
これなら間に合いそう!!
あ、教室についちゃう。
もうちょっと2人でいたかった…
キーンコーンカーンコーン
私たちはギリギリ教室に滑り込んだ。
私たちはそれぞれ席に座り、5時間目の授業を受けた。
休み時間、私は①と②に謝られた。
そう言った優空の笑顔は最高だった。
私の恋が始まった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。